このお家のポイント
冬場、南側からの日射取得を最大限に確保するため、一番初めに駐車場と建物の位置を考えました。これは市街地の建て込んでいる地域でも明るい家づくりを可能にします。
ごく普通の14帖エアコン1台とシンプルなダクトのみで、家中に快適な空気を届けます。シンプルな構成でメンテナンスコストも抑えられます。
家族みんなが集まるリビング。南側の窓から太陽の光が差し込みますので、日中は照明いらずです。
行き止まりのない回遊型の間取りは移動がラク。掃除もぐるりと一周すれば完了します。
家族の下着やルームウエア、タオル、洗剤のストックなど置きたいものがいろいろあるのがサニタリーです。ここに必要な収納量を確保すると散らかりにくい家につながります。
仕事用の服やお子様の制服、カバンなどが収納できるデイリークローゼット。奥行きは通常の押し入れの3分の2ほどです。しまっている物が一目で分かります。
モリシタでは通路の一部に収納を付けるウォークスルークローゼットをおすすめしています。ウォークインクローゼットと比べて服の管理がしやすく、ものが置きっぱなしになるのも防げます。
食事の準備や片付けがラクにできる準対面キッチンを採用。リビングスペースが広く取れるよう、キッチンとダイニングテーブルは一体化させました。
玄関には広めの土間収納もつくりました。靴のほか、ゴルフバック、ベビーカー、濡れたレインコートなど、家の外に置くか中に置くか迷う中間的なものがいろいろ置けます。
2階はフレキシブルに変更できます。例えばお子様が小さいときは大きく使い、成長したら間仕切りで個室に区分、巣立ったあとはご夫婦の希望に合わせて書斎や趣味部屋に変えられます。
あらかじめ部屋干し用のスペースをつくっておくと、家族の個室がごちゃごちゃしないで済みます。梅雨の時期や花粉や黄砂が気になるときに重宝します。
池が臨める立地を活かして南側にウッドデッキをつくりました。天気の良い日はテーブルやチェアを出してべランピングが楽しめます。
家の中隅々まで快適温度。電気代は従来の1/2以下。
この家にはエアコンが１台しかありません。取り付けているのは、ごく普通のエアコンです。それだけで夏も冬も、家の中隅々まで快適温度に保てます。居室とトイレ・廊下などの温度差がないので、冬場にヒートショックが起こる心配もありません。電気代は従来の1/2以下で済みます。
HEAT20 G2グレード、C値=0.5をクリア。
快適さが実現できる理由は2つあります。1つ目が国の省エネ基準をこえる断熱気密の性能です。ZEH基準をも超えるHEAT20 G2グレードの断熱基準を採用。気密試験を実施しC値=0.5をクリアしています。
姫路地域に最適なパッシブ設計
もう1つの理由がパッシブ設計です。1年を通した太陽の動きをシミュレーションして、窓の配置などを細かく計算しています。冬は太陽の光で暖房しなくてもポカポカ。夏は日差しを庇と日よけでカットします。自然の力を上手に利用しながら、省エネ性の高い家を実現しました。
家事を60分短縮できる収納計画
洗濯、掃除、調理、育児。あらゆる家事の時短を叶えるには、生活動線から逆算して収納場所を決める収納計画が大切です。例えば1階のデイリークローゼットは洗濯干場から数歩のところに配置しました。服が乾いたらそのまま収納できます。収納量は家族の人数や手持ちの服の量から逆算。奥行きは深くしすぎず一目でわかる仕様にしました。片付けやすくて散らかりにくい家は、生活ストレスが減るうえに、家族と過ごす時間も確保できます。
