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屋根断熱と天井断熱どちらがいいのか

今回のテーマは
屋根断熱がいいのか
天井断熱がいいのか
についてです。

家づくりを考えてる人が
いきなり屋根の断熱の
話をしてもちょっと
ピンとこないかも
しれません。

具体的な家づくりに
入ってくるとそこで
いろんな事が決まって
しまう部分もありますので
今日はその辺の基本的な
考え方について解説を
したいと思います。

文字通り屋根の断熱は
屋根の部分でするのか
天井の部分でするのか、
ただこれの違いだけ
なんです。

別にどっちでもいいと
思う方が多いかも
しれませんが、
影響してくる所が
あるので知っておいて
欲しいです。

まず屋根断熱の
メリットは、屋根の上の
高い位置で断熱をするので
小屋裏の空間が結構
使えるんですね。

例えばよくある
小屋裏収納に使っても
いいですよね。

昔の小屋裏収納は
断熱がちゃんとしてない
ので、夏に入ったら
サウナみたいでした。

屋根断熱なら、
デリケートなものを
置いてもいいぐらい
屋根裏が使えます。

例えば全館空調で
家中を快適にする時は
小屋裏利用にした方が
良いので、ここは
凄いメリットです。

でもデメリットも
あります。

やっぱりちょっと
コストアップになります。

やっぱり断熱を上に
付けたりしないと
ダメなので、
どんなものを選ぶにしても
コストアップになります。

次は天井断熱。

天井の上に断熱材を
置くだけなので、
意外と労力も
かかりません。

メリットとしては
低コストで性能を
上げることができる
ということです。

デメリットは、
小屋裏利用が
出来ないことです。

だからここは諦める。
斜線制限が厳しい現場で
屋根が勾配で空間が
取れないなら、
もうこっちで
割り切った方がいい
場合もあります。

それから最近は
シーリングライトを
付けるのは格好悪い
という人が多いですが、
ダウンライトや
埋め込み照明器具を
付けることができないので
インテリアがもったりする
みたいなデメリットも
あります。

でもそういうことを補う
意味の低コストにも
なるので、2階は
子供部屋や納戸なので
そんな格好つけなくても
いいなら全然これも
ありです。

なのでそういう感じで
選んでもらったらまずは
良いのかなと思います。

そういう簡単な
ポイントで選んで
もらったらいいですが、
実は将来的に家の
ダメージにならないために
一つ注意してほしいのが
気密ラインをどこで
考えるかというところです。

当然、断熱材を入れた
だけではまともな性能は
出ないので、気密層を
必ずどこかで設けないと
いけません。

くれぐれも言いますが、
気密層を屋根側に
もっていかないように
作ってほしいです。

なんでかと言うと、
例えば夏に小屋裏を
利用する時に、小屋裏が
外気に比べて涼しい状態に
すると、結露する可能性が
ゼロではありません。

なので気密ラインを
上にもっていくと、
結露が起きた時に
万が一の湿気が発生したら
逃げる所がないので、
そこで不具合を起こす
原因になります。

更にこの気密ラインを
一般的な安いポリエチレンの
シートでやるのではなくて、
透湿気密シートという
ちょっと機能性の付いた
シート、商品名で言うと
タイベック・スマートとか
そういうものをやっておくと、
気密を取りながら
湿気の融通もしてくれる
というシートがあるので、
少しお金はかかりますが、
やっておくと2重3重に
快適になりますし、
超寿命にも貢献します。

ぜひそこは気にして
おいてくださいね。

最後に天井断熱は
リーズナブルにできますが、
やっぱり気密ラインは
断熱材の下にとらないと
ダメです。

小屋裏の空間は
とっても広いので、
多少湿気があっても
通気さえ取れていれば
湿気は抜けていきます。

天井断熱の場合は、
ポリエチレンのシートでも
良いかなと思います。

ただ家はがらんどうの
体育館みたいな
空間ではなくて、
必ず2階や子供部屋の
仕切りがあります。

そういう間仕切り部分で
断熱層が切れたり
気密ラインが切れたり
するので、ここに関しては
割と手を入れた施工を
してもらわないと、
せっかくローコストで
高性能をやろうとしたのに
そこで空気がスカスカとか
そういう事が起きちゃう
ことがあります。

そういう所に関しては
要注意で、できたら
家をつくる際はそういう所を
どういう風にやってくれるか
工務店さんに聞いていただくと
良いと思います。

屋根断熱と天井断熱の
良い所・悪い所がわかった
上で選んでもらえると、
みなさんの家づくりが
満足できるものに
なっていくと思います。

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