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テレビアンテナの基本を解説

今日のテーマはテレビのアンテナです。

先日、友人から突然「テレビのアンテナってうまいやり方ないのかな?」と質問を受けました。最初は「何で急にアンテナの話?」と思ったのですが、話を聞くうちに「こういった悩みがある人は意外といるのかも」と思ったので解説をしていきますね。

まずですが、みなさんテレビアンテナに関心ってありますか?
家づくりっていろいろ決めるものがありますよね。その中で後回しにされがちなものって、たとえば外構とか、照明とかカーテンなどがあって、テレビのアンテナもそのうちの1つだと思います。

スケッチを見てください。
テレビアンテナにはどんな種類があるかと言うと、大きく2つに分かれます。地上波デジタル放送系統のアンテナと、衛星放送用のアンテナです。

さらにここから、地上波のアンテナが3種類ほどあります。
一番有名なのは八木式アンテナと言って魚の骨みたいな形のものです。きっとみなさんにとって一番なじみがあるものです。
最近はデザインアンテナと言って四角い箱のような形をしたものだったり、ユニコーン型と言ってマイクを長くしたような形のアンテナもあります。

それぞれに長所があります。
八木式アンテナはこの3種類の中だと一番安くて、UHFの電波を一番しっかり拾ってくれると言われています。

デザインアンテナとユニコーン型のアンテナは、見た目がすっきりしています。
アンテナって1つ間違えたら野暮ったくて、付けなくていいのなら付けたくないような物ですよね。

一生懸命、家のデザインを考えたりしている中で、よく考えられたデザインの家に付けても違和感のない物ということで、こういったものが登場してきたのかなと思います。
デザイン型とユニコーン型とで、価格の差はそこまで無いと思います。3万円〜3万5千円ぐらいから付けられる物が多いはずです。

ちなみにユニコーン型は棒状で風の影響を受けにくいので、風が強い所にも付けやすいです。

ただ、デザイン型とユニコーン型は八木式に比べると少し電波をキャッチする力が弱いです。立地によって電波状態が良くない所、例えば大きな建物や山があるエリアだとアンテナ屋さんから「八木式じゃないと拾えないです」と言われることがあると思いますので注意してください。

デザイン型に関しては、色もホワイト・ベージュ・ブラック・ブラウンなどバリエーションが多いです。ユニコーン型もホワイト・ブラックがあったりします。家の外壁の色に合わせて選ぶことができますよね。

そして衛星放送型になると、いわゆるパラボラアンテナというものを付けます。
お皿のような物を衛星の方に向けて、そこに面として受けた電波を1ヵ所に集中させて取るという感じです。

BS放送・CS放送というものに必要なアンテナですね。
みなさんBS放送・CS放送は観られますか?CSは有料のチャンネル登録みたいな感じで、F1とかボクシングとか特定のカテゴリの番組を有料放送していますよね。マニアの人はCSとかを好んで観られると思います。

最近は画像がより綺麗に見える鮮明度ということで、2Kに対して4K・8Kというタイプがありますよね。これから新しく買うのであれば4K・8Kになると思います。「若干値段が上がるかな?」という感じです。

おそらくは地上波デジタルタイプと衛星放送タイプの2つを組み合わせて取り付ける方がほとんどだと思いますし、これをアンテナ工事と言うことが多いです。

冒頭の質問に戻ります。僕に質問をしてきた友人が相談をしてきたのはおそらく、せっかく考えた家なのに「八木式アンテナをこの形でしか付けられませんよ」と言われたのだとおもいます。それで僕に、野暮ったくない、いい方法がないのかなと聞きたかのかもしれません。

スケッチを見てください。
これまでの日本の家ではアンテナを、屋根馬と言って屋根の棟の上に跨るような感じでスタンドを作って、そこに支柱を立てて付けることが多かったです。

家の一番高い所なので風を最も強く受けますから、支線と言って軒先の樋の金物とかああいう所を狙って、ワイヤーをグッと四方から均等に引っ張って風で飛ばないようにするということもしていました。

となると、せっかく家をカッコよくしたのに最後に、この形でしかアンテナを付けられないとなるとガッカリしてしまいますよね。

アンテナを付ける立場としては、テレビの映りを一番重要視します。綺麗に映る・映らないことに関しては責任があるので、一番綺麗に映る所を選ぼうとするんですね。そうすると結果として、家のデザインを損ねちゃうということがあります。

そういった場合に私がよくオススメするのは、軒先とか壁にブラケットと言って壁出しの金具とかが伸びたような補助部材があるんですね。これを使って壁から八木式アンテナを出すと、それほど見た目に影響しないと思います。

道路側とか、人がよく見る勝負面にはあまり付けない方がいいと思いますが、アンテナなので電波塔がある方に向けないといけないですよね。電波塔の方面によっては、家の勝負面にアンテナを付けなくてはいけないときもあります。

なので、アンテナは家づくりの最後ではなく、建物のシルエットが決まって配置が決まった段階で、どこに付けるかを考えられた方がいいと思います。これが今回の話のポイントです。

電波状態によってはブースターと言って電波を増幅させる機器もあります。なのでデザインアンテナでも、ブースターを付けることによって調整が効くということもありますので、依頼されるアンテナ工事業者さんや電気屋さんに相談をしてみてください。

建物の美観を壊したくない、ということであれば、電柱から建物に直接引っ張ってくるやり方もあります。

スッキリポールという商品があって、支柱を立ててスッキリポール電波を受けて、地中埋設して家に持ってくるというような方法があります。

このスッキリポールはアンテナオプションというのがあって、アンテナ支柱を立てられる金物もあるので、ここに付けるという手もあります。

スッキリポールって道路の境界線ギリギリに立てるケースが多いので、アンテナが飛び出さないように注意してください。そうすると家の外観を損ねないので知っておいていただけたらと思います。

ここまでテレビアンテナの話をしてきましたが、インターネットの回線についても少し話しておきたいと思います。

今やインターネットを使うのは当たり前ですよね。多くの方は光回線と言われるものを
引き込まれていると思います。そうすると大抵は光回線・光テレビという形で、いわゆるデジタルの番組とか衛星放送の番組は観られますよね。インターネットと兼ねてやるCATVも一般的だと思います。

ただ、まだ家づくりの現場だとアンテナを付けるのは当たり前という感じで、担当しているケースもよく見ますので、ここはしっかり話し合ってください。

都会に住んでたら、周囲の建物っていろいろ変わりますよね。大きな建物が側に建つと電波の状況が悪くなるというのもあると思うので、それを考えると、インターネットの引き込み自体にランニングコストが掛かるのなら、一緒に兼ねてやるというのも僕はいいと思います。

インターネットでテレビを観るのには、動画配信サービスとかがありますよね。ただ、観たい番組を観たいタイミングで観られるかと言うと、少し制約があると思いますし、コストの問題もあるので、地域によってはケーブルテレビという選択があります。

ちなみに光回線を使って4K・8Kという画質の良いものを観ようとすると、アダプタがいると思います。(マンションだと、アダプタが組み込まれていることもあります。)

アンテナほどのコストかかりませんが、実費はいると思いますので、事前に知っておくと良いです。ちなみにアダプタ自体は5千円〜1万円ぐらい、キャンペーンで1万円以下というのも多いので、そういうのも利用されたらいいと思います。

もしかすると、これからの日本の家づくりの中でアンテナというものは消えていく可能性もありますが、今の時点では付けることが多いですし、今後もいろんな理由でアンテナを付けたいというケースはあると思いますので、その際は、今回の動画を参考にしていただけたらと思います。

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