メニュー

Movie

トップページ / 動画 / 家づくりについてもっと知りたい方 / ハイサイドライト(高窓)をオススメする理由

ハイサイドライト(高窓)をオススメする理由

今日のテーマはハイサイドライト(高窓)です。

吹き抜け空間の一層高いところで屋根が違いになってるところ。この空間を利用して窓を付けます。建築系の学生さんは昔、設計の実習とかで書かれたことがあるんじゃないかと思います。ハイサイドライトは外観的にもカッコいいし、夏だったらここから排気ができるという機能的なメリットもあります。暖かい空気は上がっていきますよね。なので夏の熱気というのは上に溜まります。ここに窓がある外に出て、非常に風通しが良くなるなんてこともあるんですね。

こうしたことからハイサイドライトはすごく良いです。僕が今、ハイサイドライトの中で一番知ってほしいのが平屋に使うパターンです。平屋って、今すごく人気があります。「4人家族だけど平屋に暮らしたい」「30何坪とかだけど平屋に暮らしたい」というケースもあります。東西に長い土地だと、敷地条件としては良いんですね。ただ、実際あまりないです。これが南北に長い敷地だと、奥行き問題が発生します。

みんな日当たりを良くしたいから、南に窓を取りたがりますよね。でも南に取れる間口が決まってるから北側の奥の居室は暗くなります。居室というか廊下とかが暗くなりがちです。でもこういう形で、さっきとは逆向きのハイサイドライトを作ると、この中廊下みたいなところやホールに光が取れます。そうすると薄暗い北側の部屋に一定の明るさが取れます。ほんわりした明るさで、和風の家みたいな雰囲気になりますね。居心地の良い空間になります。そういうメリットがあるので、平屋を希望する人には特に知っておいてもらえればと思います。

一方で「ハイサイドライトもあるけど、昔から天窓というやり方もありますよね?」と、おっしゃるかたもいますよね。ハイサイドライト(高窓)に対して、天窓はトップライトと言われています。トップライトは、正直、僕はあまりオススメしません。というのは、トップライトは真心込めて施工しても結構施工が難しいんです。雨漏りリスクもあるので工務店のオヤジとしては「できたらやりたくない」と思ってしまいます。やっぱり建てた家には、安心して長く住んでいただきたいのでね。

それからトップライトは夏暑いです。明るさを考えると「南につけた方がええんちゃうん?」思うかもしれません。でも南の天窓ってホンマに暑いです。かくいうウチの家のリビングにも付いていて、夏は莚(むしろ)かけてます。ほんと南の天窓はやめたほうがいいです。じゃあ北に付けようか、となるんですけど、北に付けても真夏の太陽の太陽高度って角度がきついんで、光がはいります。なのでやっぱり暑いんです。「冬はどうなの?」と言うと、冬は太陽高度が下がります。なので今度は光があまり入らないです。せっかく天窓付けたのに、冬はあまり恩恵が受けられないんですね。

そういった点から見ると、ハイサイドライトというのはやっぱり優秀です。夏の日射に関しては、ここに軒が出るんでカットできます。冬の太陽に関しては、窓から取り入れることができます。僕は平屋で、暗さ対策・暖かさ対策を目的に窓を作るなら、トップライトよりハイサイドライトをオススメします。外観もカッコよくなりますので。でも、これ意外とみんな知らないまま平屋を建てていることが多いなと思うんですね。

なので室内が暗くなりがちです。大体こういうケースは、子ども部屋とか寝室の方が北にあります。南側にリビングとダイニングを持って来ますのでね。そうするとせっかくの子ども部屋なのに暗くて少し残念な気持ちになると思うので、こういう方法があることを知ってほしいと思います。

このハイサイドライトのメリットは、平屋以外でも得られます。例えばリビングですね。リビングでテレビを置くところに窓も作るのは、難しそうと思いがちです。このときはテレビをそこまで高くない場所に取り付けます。あまりにも高いところにあると見づらい、というのもありますのでね。

そうすると、テレビの上ちょっとした空間ができます。ここに窓を取ると光は確保しながら、テレビもちゃんと置ける、というのが叶います。しかも、これが良いのは上側から光が入るから、テレビ画面が反射する心配がありません。なので僕は、そういう意味でもハイサイドライトをリビングに使うことを結構推奨しています。

あともう1つオススメなのがプライベートルーム。特に子ども部屋です。子どもさんの部屋の窓はハイサイドライトが超オススメですね。子ども部屋というのは4畳半と6畳とかぐらいが主流だと思います。このスペースの中には意外と多くのものがゴチャゴチャ置かれます。

代表的なのはベッドと机と本棚。これらは窓があると、意外と置く場所に困ります。一般的な窓で中連窓というのがあります。90cmぐらいの高さからはじまる窓です。窓の側にベッドを置くと、窓から落ちそうになるので子どもは危ないです。そこに机が来た場合、机とカーテンが干渉します。机の上は電気スタンド置いたり、鉛筆削り置いたり、本置いたりしますよね。そうするとカーテンが邪魔になります。ハイサイドライトにすれば、机を置いても一定の壁面があるからカーテンの干渉がないので机の上もすごいスッキリするんですよ。

子どもは年頃になったらレイアウトを変えたくなったりするので、ベッドの置き場所がどこになるか分からないというのがあります。なのでハイサイドライトは、そういう意味でも良いんですよね。ここからもっと言うと、隣家が中連窓の場合、自分の家がハイサイドライトだと視線がぶつからないメリットもあります。座ってテレビ見てる時も窓は上にあるので交差しない。

年頃の娘さんがいらっしゃるご家族にもいいですよね。せっかく窓付けたのに隣の家からの視線が気になるから、カーテン閉めっぱなしということも無くなります。家の中が見えにくいっていうことも、ハイサイドライトの特徴になりますね。

さらに言うとリビングの南側というのは、掃き出しの窓を付けたくなります。光をいっぱい取りたいからね。でも、すぐ近くが道路で外から見える可能性があるなら、ハイサイドライトにすると、基礎の立ち上りの寸法もあるので、道路面からライトの下場が2mぐらい確保できたら外から家の中は全然見えなくなります。でも家の中からは外の様子が見えます。外がなんか気になると思ったら家の中からパッと見えるし、夏場薄着をしてるときも外の視線が気にならないから、気楽に過ごせます。ハイサイドライトという、この1つの窓を知ってるだけで、バリエーションが豊かになってくるんですよね。

ここまでメリットばかり言いましたので、デメリットもお伝えしておきます。ハイサイドライトは高い位置にあるので掃除がしにくいです。それはお父さんに頑張ってもらうとか、脚立を買うとか、そういったことは必要になります。それと、こういう壁面は全部窓にしたらスッキリしますが、窓をポツポツ取るとデザイン的にうるさいという事があるかもしれません。

あとは、家の向にマンションがある場合。透明ガラスでハイサイドライトをやると上の階からは視線が入る可能性があります。その時は型ガラスとかにせなアカンです。こういったデメリットはありますが、先程挙げたメリットは、これらを遥かに超えたものだと僕は思うので、よかったら、このハイサイドライトを家づくりに活かしていただけたらと思います。

家づくりのことなら、なんでもお気軽にご相談ください
お電話でのお問い合わせ
受付時間 9:00〜18:00 【水曜定休】