メニュー

Movie

トップページ / 動画 / 初心者の方におすすめ / 夏を快適にする最終兵器。アウターシェードを考える。

夏を快適にする最終兵器。アウターシェードを考える。

今回は夏を快適にするアウターシェードについて解説します。

やっぱり夏は暑いですね。最近の日本の住宅は暑くなったと思う時があります。今日は、なぜそう思うかと、夏に快適な涼しい家を作るために重要だと思うアウターシェード(スタイルシェード)について解説していきます。

日本の住宅が昔から比べると熱く感じるようになったのは、簡単な理由があります。それは庇がなくなったからです。だいたい昔は大屋根・下屋があって、それぞれに庇がありました。2階建ての家でも、窓の上に小さな庇がありました。よく気にして見てみてください。

私が社会人になった35年ぐらい前から、世の中の住宅は総二階が増えてきました。もちろん2階には屋根がありますが、コストの問題で昔みたいに大屋根の庇を出さなくなりました。昔は1m近く庇を出していましたが、今はだいたい50〜60cmぐらいです。ちょんとキャップを乗せたようになっている家が多いです。総ニ階なので1階の窓の上には何もなく、壁がドンとある家です。最近はさらに拍車がかかって、軒ゼロというキューブ状の住宅がカッコよくて流行っています。カッコいいなと思う家もありますが、機能面を考えると軒ゼロはあまりおすすめしません。

暑い夏の太陽は冬の太陽より高いです。60度くらいの急角度で日が当たると言われています。そうすると小庇みたいな小さい庇でも意外と効き、強い光から守ってくれます。気候変動だけではなく、庇が損なわれるだけでも随分暑いなと感じます。

昔の日本の家には小庇以上の強化策がありました。それが昔懐かしのすだれ・よしずです。

先ほどもある若い方と「よしずに僕が植えた朝顔のツルが絡まったりしていた」という話をしていました。もともと私の父は、ロープ・糸みたいなものを上から下にやって、それに朝顔・へちま・ゴーヤなどを絡みつける、いわゆるグリーンカーテンをやっていました。グリーンカーテンは夏の植物ですから、夏は茂り、秋から冬になったら枯れて落ちるので、すごく合理的です。朝顔が咲いたら綺麗だし、ゴーヤは実がなったら食べられます。

また、その子に言ったら笑っていましたが、ヘチマはヘチマ水という、自然の化粧水になっていたんです。そんな意味で楽しみもできたし、そういう光景がよく見られました。なぜよく見られたかというと、昔の家によく似合っていたからです。しかし、軒ゼロのキューブ状住宅に、よしず・すだれは似合わないです。

そこで、よしす・すだれの代わりに、現在の洋風に振っている住宅に一番溶け込みやすいのが、アウターシェードだと思います。

アウターシェードはメーカーさんによって種類がありますが、作りは一緒です。外付けのロールカーテンみたいなものです。アウターシェードすごくいいと思うのは、洋風の外観にも溶け込めますし、台風が来たりしたらすぐ巻けることです。よしず・すだれは結構畳むのが大変で面倒くさいですが、アウターシェードはワンタッチで巻けるので便利です。また、アウターシェードの何が一番素晴らしいかというと、窓の外に下げることで太陽の力を7〜8割カットすると言われている点です。7割カットはすごいですよね。

ただ、「真っ暗になりそう」「景色が見えなくて憂鬱になりそう」と心配する人がいます。しかし、大丈夫です安心してください。外の景色も全然遜色なく楽しめます。当社のモデルハウスの写真を見てください。シェードが下がっているけど、外の景色も見えます。強い日の光が柔らかい感じになって、とても涼しいし、エアコンもよく効きます。中からは適度に外が見えるけど、外からはマジックミラーのように中が見えないです。これが結構良いんです。私は絶対つけた方が良いと思います。

そうすると「掃き出し窓だから、外に出ようと思う度に巻かないとアカン」と言う人がいます。そういう時は、斜めにかけたらいいんです。例えばウッドデッキのところにフックをつけて斜め掛けをしてもいいし、塀が近くにあるなら塀につければ斜めにできます。そうすると、日よけしながら脇から抜けることができます。よくオーニングの話も出ますが、しっかりしたやつだと40〜50万円ぐらいして結構高いんです。一方アウターシェードなら、1箇所で数万~10万円ぐらいでつけられます。

新築時にシャッターボックスをつけることもありますが、これは閉めると真っ暗になります。そしてシャッターは金属が多いので、シャッター自体が焼けてしまいます。アウターシェードは後付けもできるので、絶対つけてください。

アウターシェードは、つまるところ日射遮蔽をする装置ですが、この性能について、岐阜県立森林文化アカデミーの辻先生がいろいろデータを計測されています。外気温が32℃ぐらいの時、エアコンをつけない状態の部屋は、すぐ42℃ぐらいになるらしいです。その内側からレースカーテンを閉めると、42℃から3℃ぐらい低くなるそうです。さらに外付けのシェードを下げると、さらに4℃ぐらい下がるそうです。全部やったら7℃ぐらい下がります。7℃下がったらすごいですよね。

これを、夏場の電気代にざっくり換算すると、何もしなかったら2万5千円、レースがあったら2万円、アウターシェードがあったら1万6千円くらいになるそうです。ちゃんとエビデンスもあるんです。

なので、夏を快適にしたい人は、アウターシェードを下げて夏の涼を確保してください。

先ほども言いましたが、朝日・夕日は斜めから来ます。そうすると庇ではカバーできないんです。夕方の西日は嫌ですよね。よしず・すだれ・シェードみたいなものでないとカバーできません。

また、夏場の晴天の朝は、6時くらいから暑い時もありますよね。あれもアウターシェードがあったら随分ましになりますし、隙間があるので風も呼ぶことができます。

最後はアウターシェードのセールスマンみたいになってしまいましたが、アウターシェードがあるということをくどく言っておきます。ぜひ参考にしてください。

家づくりのことなら、なんでもお気軽にご相談ください
お電話でのお問い合わせ
受付時間 9:00〜18:00 【水曜定休】