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家の外の収納・物置を考える

今回は家の外の収納・物置について解説します。

あるお客様から「家の外使いの物置や収納はどんな風に考えたらいいですか?」という質問を受けました。家づくりは庭も含めてのものですので、その辺に関して解説します。

家の部屋内の収納って、奥さん方はとても考えられますよね。しかし、でも外のことは後回しになったり、旦那さんが俄然そこに興味があったりすると思います。

外の物置・収納を考える際に、最初に考えなアカンのは、何を置きたいかです。つまり、それを作る目的です。それを僕なりに6つぐらいに分けてみました。

1つ目に、庭いじり・農作業のための道具です。私は仕事柄土工事もやりますから、スコップ・鍬(くわ)・鋤簾(じょれん)・鶴嘴(つるはし)などがあります。

私の母は花を育てているので、ジョウロ・ホースなどもあります。それから、岩についているコケを洗うコンプレッサーみたいなもの、竹ほうきなどもあります。

竹ほうきは枯れ葉をまとめるのに便利ですが、今は電動や電池で動くブロアーもあります。ほうきだったらヘトヘトだけど、ブロアーだったら一瞬ですから便利です。

あと多いのは、ロープ・紐・脚立・はしご、人によったら草刈り機もあるかもしれません。家庭菜園をやっている人は、年を取ってくると土を耕すのも一苦労です。そうすると、家庭用の小さい耕運機や、発電機もあると便利です。それから、ガーデニング用の肥料・追加の土・農薬・防虫剤もあります。

また、長野県にいる工務店の社長の友達が、先日「除雪が大変」と言っていました。「うちは玄関から道路までが長いから、そこは除雪機が入らないから自分で除雪せなアカン」「小型の除雪機がある」と言っていて、「そんなの持っているんですか」とびっくりしました。そんなものも入れたいですよね。

2番目が、車・バイク・自転車に関連するものです。バイク・自転車は、それ自体を入れることもありますが、さっきみたいに雪が多い所ではタイヤの替えも必要です。それから、洗車用品・工具もあります。

ある方は、この絵のような感じでローラーサイクルトレーナーというものを持っていました。ハツカネズミみたいな感じで、ローラーの上で自転車をガーッと漕いでトレーニングするようなものです。それも場所が必要ですし、トレーニング場所も兼ねるようなイメージかもしれません。

3つ目は趣味のものです。釣り用品・ハンティング・スポーツ用品・キャンプ用品・登山グッズ・サーフィンの道具・ゴルフの道具など、いろいろあると思います。キャンプはしないけど家でバーベキューするお家もあるし、バーベキューの道具としてテントがあることもあります。また、1番と被りますが、ガーデニングするものもあります。

また、趣味という意味ではペット用品もあります。鯉を飼っている人もいますが、あれはすごいですよね。魚が好きな人は、結構なスペースで水槽を並べたりしています。湿気が出るから外でやるような人もいます。

3つ目に、これは時間限定の話ですが、子どもの道具があります。ベビーカー・バギーや、チャイルドシートを外した時に置いておいたりします。ベビーベッドも一瞬だけ使ってすぐ要らなくなるけど、捨てるに捨てられないですよね。

三輪車・夏のプール・砂遊びの道具・おもちゃ・キックボード・滑り台みたいなものもあります。子どもは何歳ぐらいまでこういうものを欲しがるのかわかりませんが、期間限定でこういうものも要りますよね。

次に、バックアップのスペースとして今使っていない家具・道具を入れておくパターンです。椅子・机・棚・こたつ・扇風機・ストーブなどがあります。ライト・投光器の類や、脚立・はしごなど、たまにしか使わないけど欲しいものもあります。使っていない工具・食器や、そのバックアップとして一時保管みたいな形で保管することもあると思います。

最後に、生活用品と食品です。掃除のための用具でもそうですが、ゴミを仮置きしたり、段ボール、人によっては生ゴミを置いたりする人もいるかもしれません。瓶・缶・各種ストックものなど、いっぱいストックしたいけど中には入れておきたくないものもあると思います。

変わったところというか昔懐かしいところでは、漬物小屋があります。うちのばあちゃんたちは漬物をこよなく愛していました。ばあちゃんの味噌樽・梅干し・漬物が所狭しと並んでいて、冬には美味しい白菜の漬物を作ってくれたり、時期が来たら味噌を作ってくれたりしていました。そのように、梅干し・果実酒などを作る人もいますよね。

それから、お米を冷蔵庫みたいな大きいフリーザーで保存している地域もあります。米の産地ではよく家に置いてありますよね。フリーザーの冷凍庫もあります。釣り好きでチヌ(クロダイ)を釣ってきたけど、すぐには食べないから冷凍で置いてあるということもありますよね。

さらに、防災用品も必要です。

思いつくままに出しましたが、こういうものを家の中に置きたくない、あるいはふさわしくないと思う場合は、物置・外部収納があったらいいですよね。今私が網羅的に言ったものの中で自分の心にフックするものがあったら、考えてみてもいいと思います。

では、物置・収納はどんな形態があるかというと、まず一番贅沢なのがビルトインタイプです。ビルトイン車庫に大好きな車を入れるのも憧れですよね。屋根がなかったら冬に霜が降りてしまって、毎朝お湯をかけている人もいるかもしれません。しかし車庫があればそんなこともないし、雨の日でも気にせず荷物を下ろせるし、車を出せばそこで子どもが遊べます。

もう1つは、建物の一部のタイプです。ビルトイン車庫・ガレージのような大きいものではないけど、建物に付属しているタイプです。例えば勝手口を利用して、そこを開けたら外使いの物入れになっているとか、ウッドデッキの端に建物の延長で簡単な囲いをした所があるようなものです。

ウッドデッキの側なら、バーベキュー用品を置いたり、犬を外飼いしていたら犬用の用品が置いてあったり、家の中に持って入りたくないけどそこに置いておいたら便利なものを置いたりする感じです。

また、建物の一部になるといいのは、居室と同じ環境になることです。完全に外に置くよりも、人間の住む環境に近い形で保管したい物もあると思います。例えばさっきの梅干し・果実酒だったら、そんなにしょっちゅう出し入れはしないけど外にあって、かつトタン1枚で作ったようなものではなく人間が住む居室環境みたいな感じにすると、貯蔵にも良かったりするようなものもあります。

次は、建物が隣接しているタイプです。建物を建てた後に簡単な屋根と雨除けだけつけたような感じで、自転車を置いたり洗濯物を干したりするような感じです。

最後に、ビルトインの対極で贅沢なものが、小屋です。最近小屋は注目されています。昔、高度経済成長の時代には、庭はあるけど子ども部屋が少ない家があって、子どもの勉強部屋としてミゼットハウスという小屋を建てたりしていました。あれを大人が積極的に使うような感じのものです。

私の親戚のおじさんは釣り竿を竹で作るのが好きで、家でやると心機くさいと奥さんに怒られるので、外で竿を火で炙ってやっています。そういうことに没頭できる場所、かつ自慢の竿を並べる場所として使うのも良いと思います。

これは床面積に入るので、建築費用の一部になります。そこまでかけるべきかどうかという点もあると思います。これに関しては、当初はないけど後からゆっくりやるとか、子どもにかけるお金がなくなるから今度は趣味に使う、などという感じかなと思います。

都市部で庭がそんなに作れないという人は、そもそも床面積に入れるタイプしかできないと思います。一定の広さが取れるものや、例えば子どもが男の子だったら、お父さんと秘密基地みたいにやるのもいいと思います。私は娘だったから遊んでもらえなかったですが、友人の小暮さんは息子さんと一緒にバイクをいじっているそうで、羨ましいです。

そんな形で暮らしを楽しんでもらう、円滑にするということで、これもすごく使えると思います。お客さんともこんな発想で、何を目的にしてどんな形態でやるかをお話ししました。

収納を考える際にぼんやり考えてもいいと思いますが、想定していないこと、暮らし出してから出てくることもあると思います。せっかく家づくりを考えているなら、盛り込んでもらえたらいいと思います。ぜひ参考にしてください。

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