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失敗しない加湿器の選び方

今回は加湿器について解説をします。

加湿器には大きく言うと4つあると思っています。

まずは加熱式です。

簡単に言うと機械の中が鍋みたいになっていて、コイルやヒーターでグツグツ煮て湯気を出していくものです。

欠点はお湯を沸かすので、電気代がかかってしまうことです。1日8時間ほど使わなくても、1ヶ月に5千円〜1万円近いお金がかかると言われています。

逆にいいところは、煮沸するのでタンクの菌を殺してくれます。なので清潔です。重篤な病気の方や赤ちゃんがおられるなら加熱式はオススメです。

次は超音波式です。

たぶん持ってる方が一番多いと思います。雑貨店でも売ってますから。

これは水の中に振動するプレートを入れて超音波振動で水蒸気を発生させるイメージです。電気代もあまりかかりません。

ただすごい弱点があって、マメに掃除しないと結構不潔になります。カビや雑菌が繁殖してしまうんですね。

良かれと思ってやってるのに、実は空気を汚くしちゃったみたい事になります。

次が気化式です。

気化式は文字通り、フィルターに水を含ませて、ファンを回して気化させていきます。これも電気代はほとんどかかりません。

ただこれも弱点があって、気化熱が奪われるので温度を下げてしまいます。なので少し寒いと感じる人もいるかもしれません。

そして超音波式ほどではありませんが、フィルターに水を含ませるので水替えは毎日しないとダメです。

最後がハイブリッド式です。

加熱式と気化式を合わせたり、超音波式と気化式を合わせたりするようなものです。多いのは超音波式のものですね。

超音波式で振動させながら下で温める。温度が高いので上がりやすいし広がりやすくなるのが特徴です。

気化式の方も冷たくなった風をヒーターで温めてから出してくれます。

ただハイブリッド式はヒーター部分に熱源がいるので電気代は超音波式に比べると高くなる傾向があります。

それから値段も少し張るかなという気がします。

この4つがあって、どれがいいかと言われれば私がオススメするのは気化式です。

超音波式は日頃の管理が大変です。それから大きい部屋にも向いていません。家に置こうと思ったら、5個も6個も置かないといけません。

じゃあ1日に5個も6個もキレイに洗えるかと言えばどうでしょうか?結構、しんどいです。かなりキレイ好きな方でもできない方が多いです。

なので気化式は電気代がかからないし、いいかなと思ってます。

加熱式は重篤な病気を持たれたり厳密にやられたい方はいいと思いますが、普通の感じだったら気化式で十分です。

ここで知っておいていただきたいことがあります。

今のお家は、24時間換気が義務付けられています。それがどれぐらい影響するかというと、30〜35坪ぐらいの家の容積を計算すると、300㎥ぐらいあると言われています。

この大きさの家をどれぐらい加湿しないといけないかということです。

神戸市のデータを見ると、1月頃の温度が5.8℃で、湿度が62%と言われています。62%もあるなら加湿はいらないと思いますが、そうではなくこれは相対湿度になります。

気温が上がると水分を保つ容量は増えていくので、5.8℃のままでいいならいいですが寒いですよね。だから室温を20℃に上げてくると、湿度はどんどん下がります。

相対という言葉があるように温度によって湿度が変わります。絶対湿度は変わらない支軸なので1㎥あたり何gの水分があるかを測ることができます。

それが3.5gと言われています。外気に3.5gぐらい。20℃の部屋では少なくとも50%ぐらいの相対湿度が良いとお医者さんが言われていますので、それを計算すると7.2gぐらいになります。

なので7.2gから3.5gを引いたらなんと3.7gを追加しないと良い感じの空気にはならないということです。

この3.7gを1軒の家、300㎥でかけてみると1100ccぐらいの水が必要ということになります。

シックハウス法は2時間に1回、空気を入れ替えなさいという法律です。1時間で半分が入れ替わるので、1時間あたり0.5Lは最低必要です。0.5L〜1Lぐらいの水を1時間ごとに供給しないといけません。

そういう原則があるので気化式をオススメしました。

気化式に関わらず何個の加湿器があれば管理がしやすいかを決めてください。僕は究極一個やと思います。2個も3個もあると管理がしんどいので。

では一個がいいと思われるなら定額加湿能力という指標をカタログの中で見ないといけません。1時間あたりに何Lの水分を供給できるかという指標です。

例えば0.5Lを供給したければ500mlの供給ができる容量でないといけません。さらに1日何回、お水を足せるのかという問題もあります。

昼間は忙しいので入れてられないので、朝夕に入れるとか、場合によってはスイッチを切ってるかもしれません。そういうのを逆算して、タンクの容量も見ておかないといけません。

そうすると一軒の家をちゃんと加湿しようとするとおのずと気化式になってくると思います。

加湿器一個で、かつ、少ない回数でラクに加湿器を使いたいなら定額加湿能力で1時間あたり何L出せる機械なのか?ということと、タンク容量を確認してください。そうすると、たぶん、気化式になると思います。

もちろんハイブリッド式が良い場合もあります。それは比較的小さい部屋の場合です。

私の娘にもハイブリッド式を持たせています。小さい部屋なので加湿器の側で暮らすし、風も当たりやすいので冷たかったらかわいそうなのでハイブリッド式を使わせています。

ただ全館空調の家は100%気化式じゃないとダメだと思います。区分断熱のように部屋ごとに温めるならハイブリット式でもいいと思います。

超音波式もいいですが、毎日ちゃんと掃除することができるかどうかを自分に問いかけて選んでみてください。

そうすると加湿器選びは失敗ないと思います。

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