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洗濯物をどこに干すか考えてみた

洗濯物をどこに干すか考えてみた

今日のテーマは洗濯物の干し場です。

これは、つい最近、我が家で一悶着あったんです。その時の話も含めて、洗濯物をどこで干すかについて考えてみたいと思います。

うちの家庭では80歳になった母が洗濯を担当してくれています。妻がするときもありますが、母はね「私は、もう家におるだけやから頑張ってしたいの」という気持ちがあって、いつもしてくれているんですね。で、彼女を見てていつも思うことがあります。

洗濯物を干す場所は2階のベランダになるんですが、重い洗濯物を持って階段をのぼっているのを考えると、すごく忍びないんですよね。もう80歳ですから、腰や膝、足首が痛いとか言っているときもあります。気がついた時は僕が代わりに運んだりしますが、仕事で家を空けているときに洗濯していることもありますから、毎回手伝うことはできないんですよね。僕が起きる前に済ませていることもあるので。

で、以前、母が腰を少し悪くした時には「いよいよ2階に上がるのも大変や」と思って、僕は1階に物干しを作りました。ウッドデッキに庇を作って「よし。これで1階に干してくれれば大分安心や」と思いました。でも母は、この1階の干し場をあんまり使ってくれないんです。使ったのは1回ぐらい。せっかくお金かけて作ったものですから、僕「なんでなんかな?」と思ったんです。それで悲しくなって、少し腹が立ったりして「お母ちゃん何で1階で干さへんの?」みたいな感じで、喧嘩腰になってしまったことがありました。

母にもこだわりがあって「太陽の光に当てて干したいもん」と言っていたんですね。このやり取りを知った妻が、僕にこんなことを言ってくれました。
「お母さんは太陽に当てたいって言っているけど。それ以上にね、あなたとかうちの娘達に、カラッと乾いたもの使って気持ちよく過ごしてほしいとか、健康に暮らして欲しいという思いがあるんだと思うよ」と。「お母さんは『私が少し頑張ればできること』って思ってくれているんだから、あんまりそんなとこに引っかかないでいいんじゃないの?」と言っていました。

その話を聞いてから、やっぱり洗濯物は太陽に当てて干したいという人が多いなと改めて感じています。うちの母ぐらいの年代の人もそうですが、これは若い方にも多いですよね。太陽の下で干すと殺菌ができるというのもあるし、何よりですね、日向の匂いってあるじゃないですか。布団とかタオルって太陽の光に当てて干したものは、柔らかい温かさとか匂いがありますよね。そうやって干したシーツの上に寝転がったら、フヤ〜ッとなってしまうような気持ち良さがありますよね。

要はね、母は、その気持ちよさみたいなものを、僕や孫とかに味わわせたいと思ってくれてるから、わざわざ2階にあがって洗濯物を干してくれているんですね。その気持ちを考えると「洗濯物を太陽に当てたい」ということを改めて考えたいなと思いました。

よく、こういう話をすると「別に乾燥機でもいいよね」とか「南のベランダに干したら美観の問題が…」といった意見も出てきます。それは本当にその通りなんですが、母が僕や妻、子どものことを想いながらなにかをしてくれるというのは、とてもありがたいし、大切にしないといけないですよね。そうすると洗濯物を太陽にあてて干したい、ということに関しては、バリエーションがいくつかあることを知っておいてほしいなと思います。

敷地や周りの建物の間隔、方位とかによって、いろんな選択がありますが、今回は代表的なものを紹介して、みなさんの頭の中に置いていただいて、ゾーニングの時に決めてほしいと思います。

まず「どうしても2階に干したいけど、美観とか花粉症が気になる…」という方。この場合は外ではなく、日当たりのいい2階のホールとかにサニールームをつくるという選択肢があります。最近担当したお客様も2階の夫婦の寝室の前にサニールームをつくりました。あるいは、吹き抜けのところを格子のような形にして、その上に洗濯物を干す、という方法もあります。

次は僕が推奨してるもので1階に干すパターンです。人って真南を向いていると思っていても、どちらかに方位が振れてることが多いです。仮に西に振れてる場合は、比較的東側に長い時間陽が当たります。なので朝早く洗濯物を干したい人におすすめです。逆に東に振れてる場合は西に当たりますから、仕事やパートの都合とかで、洗濯物を取り込むのがお昼過ぎという人に合っていると思います。

1階に干すパターンで、僕が思う一番の理想はユニットバス・サニタリー・ユーティリティに続いて洗濯干し場を作るというものです。

最後に挙げるのが北側にサニタリーの延長で洗濯干し場を作るパターンです。私がすごく尊敬している岐阜県の工務店さんが、この設計をしていました。この洗濯物の干し場は、陽はそんなにガンガン当たりません。でも、その工務店で家を建てたお施主さんは満足されているそうです。なぜかと言うと、洗濯物を太陽に干したい人もいる一方で、陽が強いと服とかが傷むから、陰干しに近い形で干したい人もいらっしゃるんですよね。そうした人に合っているんです。

ただ、この設計をするときに1つポイントがあります。それは風通しです。隣家との間隔が狭かったりすると、風通しが確保しにくいので難しいケースもあります。でも一種低層とかであればセットバックとかもあって広めに取れると思うので、実現しやすいと思います。

これは冒頭でお話しした、僕の母の「太陽に当てて干したい」というリクエストはクリアできないですが、「きちんと乾くなら大丈夫」という人であれば、こういうパターンもありますよということで紹介させていただきました。

これから家を建てられる方は、家の方位とか隣の雰囲気とかも考えていただいて、「1階で洗濯物を干せないかな?」というところから考え始めていただくといいと思います。

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