メニュー

Movie

トップページ / 動画 / 初心者の方におすすめ / 家に絵を飾る時の工夫

家に絵を飾る時の工夫

今回のテーマは「家に絵を飾る時の工夫」です。
先日、尊敬する建築家の先生が設計したお家を見学しました。素晴らしいお家で、亡くなったご主人が絵をたくさん描かれていたんですね。その方の絵がすごく綺麗に飾られたお家で「すごく素敵だなぁ」と思ったんです。なので、今回は家に絵を掛けるときの工夫について考えていきたいと思います。

家をいろいろ計画していくと、インテリアとかは最後の設えになりますよね。絵とか写真とかも、どうやって飾ろうかなと思われると思います。

今日の冒頭としては、飾る場所は一体どこがいいのかを確認していきます。
まず絵を飾るのだから壁面がないとダメですよね。美しい飾り方をするなら、できれば広い壁面の所が一番いいです。
低い家具とか低いカウンターの上の壁面は結構空きますよね。こういう所が一番と思います。

場所によっては玄関とかリビングとかトイレの中も意外といいです。あまり大きくないものを飾るのにいいですね。廊下とかホールもいいと思います。

僕が見学した家は吹き抜けに絵が飾られていました。
L型の階段があって、そこを上がっていく所に絵が展開されているんですね。階段を登りながら、もしくは降りながら、いろんな角度から絵が見えるようになっていました。なので、吹き抜けも絵を飾るにはいいなと思いました。

絵を飾る時の1つのセオリーをお伝えすると、壁面が横長の時は横長の絵が似合います。縦長の時は縦長が似合います。

縦長の空間に横長の絵を持ってくると、場合によっては壁面を寸断するようなイメージになったり、バランスに欠ける時もあります。

壁面に絵を飾る際、壁の半分ぐらいのスペースが絵や写真になると、その壁面は非常に主張がキツいというか、大胆な感じになります。一方で、飾る絵や写真の大きさが、壁の2〜3割以下になるとシンプルな感じなります。今の話を頭に置いていただいて、場所を見ながら飾る物をイメージするといいと思います。

あとは周囲にある家具やカウンターも関係してきます。
一定の長さがある所に絵を飾るとなると、例えばカウンターの幅に対して絵の幅は6〜7割ぐらいだと収まりがいいというのがあります。1つの目安として参考にしていただけたらと思います。

これまで僕は家に絵を飾るというのをそこまで意識していませんでした。でも、冒頭にお話ししたお家を見学したとき「このギャラリーに行ったような雰囲気はどこから生まれているのかな」と考えていたら、ポイントを1つ見つけました。

当たり前のことかもしれませんが、どの絵も中心が目の高さに揃っているんですね。

スケッチをみてください。普通の身長の人だったら、目の高さは女性だと約140cm、男性だと約150cmが多いです。背の高い人は、もう少し高くなりますが、一般的にはこれくらいです。絵を美しく飾りたい、あるいは絵をちゃんと見せたいという時には145〜150cmぐらいの所に絵を揃えるのが効果的かなと思います。

また、絵を掛けるためには留めるための金具やフックが必要ですよね。
これらを取り付けるための下地は、今お伝えした目の高さのあたりを狙って付けておいてもらうといいです。絵というのは額に額装してあるものやガラスが入ったものだと結構重たいので、しっかり固定できるようにしてください。

そのうえで、絵の飾るときのパターンもお話ししたいと思います。
諸説ありますが 9つのパターンを知っておくといいです。(ちなみにこの飾り方とか名称は僕が勝手に分類して呼んでいるものになります。)

まず1つ目が団子型。お団子のように1本の串で真ん中を揃えた形で配置する方法です。先ほどお伝えした先生の設計した家で取り入れているものですね。

2つ目が整列型。絵の頭(上辺)を揃えている、頭揃えという配置です。この形も一般的です。

3つ目が串型。おでんとか焼き鳥みたいな感じです。団子型を縦にした配置ですね。

4つ目が田の字型。窓にもこういう並べ方があります。絵も一種のウインドウなので、田の字型に並べてみるのも綺麗です。

5つ目がオリンピック型で、1位・2位・3位みたいな感じでリズムを付けるような配置です。

6つ目が階段型と言って段々に上がっていく並べ方。文字通、階段の壁面に段々とやる並べ方ですね。よくヨーロッパの映画に出てきたりします。貴族のお家なんかでもありますね。

7つ目が集合型。これは僕が個人的に好きな並べ方です。いろんなサイズの写真・絵を組み合わせながら、大きなスクエアを1つ作るようなイメージです。

8つ目がピラミッド型と言って、一番下から重ねていく並べ方。ピラミッド状に重ねていくみたいなやつです。

9つ目がランダム型。これは芸術的センスが必要でランダムにボンボンと並べます。これはこれで美しい飾り方です。この9つのパターンを知っておいてもらえたらと思います。

僕の経験上、子どもが育っていくと家に写真って増えませんか?
小さい時の写真もですが、成長して生意気盛りの頃の写真も並べたくなるなと思いました。
子どもが描いた絵も同じじゃないかと思います。

僕も娘が子どもの頃に描いた絵を、今も額に入れたりして置いています。子どもの絵ってすごく純粋な可愛さというか美しさがあって、僕にとっては偉大な画家の絵より娘の絵の方がいいみたいに思うことがあります。そういったのを飾る時に、最初から絵の飾り方、バリエーションがわかっていたら、自分の家の準備って変わっていたなぁと思うんです。なので、今回は飾り方のパターンの話もしました。

最後に下地や飾り方の話を補足しておきます。
さきほど、飾り方について9つ提案しました。実際はもっとあるかもしれません。この9つや、それ以外の飾り方をするときに便利な物があります。ピクチャーレールです。

ピクチャーレールは簡単に言うとカーテンレールみたいなものです。カーテンってフックがあってその先に球体みたいなのが付いていて、レールにそって動きますよね。

ピクチャーレールも同じでフックがあって、そこからピアノ線みたいなものが吊り下がっていて自在に動かせます。ピアノ線の先についている絵を掛けるためのフックもストッパーが付いていて上下に調整ができます。絵を吊り下げることができるんですね。

絵や写真は増えたり減ったり、入れ替えたくなりますよね。サイズもいろいろあります。
ピクチャーレールだと、一度つけた下地と違って絵の高さを調整することができます。
絵の下に垂れ下がっているレールがうるさいなと感じられたら、ぐるぐる巻いて絵の後ろに隠したりもできます。大きな絵や重量がある絵なら2本吊りができるし、1本の線に絵や写真をいくつか並べて串型に飾ることも可能です。なので、あると結構重宝するんですね。

ピクチャーレールを取り付けるパターンとしては、大抵は部屋の壁か天井の所にレールを仕込むパターンの2つがあります。壁付けのタイプと天井付けのタイプですね。

壁付けタイプは絵が少し壁面から浮くので、揺れやすいという面があります。なので壁付けするなら、ある程度重量がある絵の方がいいと個人的に思っています。
天井付けは壁付けタイプよりも絵が壁に寄るので、軽い物でも収まりがいいと思います。

僕はどちらかというと天井付けが好きです。下地が入れやすいので。
ピクチャーレールもいろいろやり方もあると思うので、ぜひ「ピクチャーレール」で検索してみてください。いろいろなものがすぐに出てきますしネットでも買えると思います。もちろん工務店さんとかに相談すれば、探してくれると思います。

例えばリビングに大きな壁面ができたら、そこにピクチャーレールを仕込んでおくと、いろいろな飾り方が楽しめます。フックとかワイヤーを増やすこともできると思いますので。
ワイヤーもノイズだな、いやだなと思う人は下地を入れておきましょう。

こういった形で家を建てる時に準備をしておけば、絵や写真を飾って楽しむことが気軽にできます。ぜひ参考にしてみてください。

家づくりのことなら、なんでもお気軽にご相談ください
お電話でのお問い合わせ
受付時間 9:00〜18:00 【水曜定休】