ロフトをつくる時に注意すること
今日のテーマはロフトです。ロフトのメリット。デメリットについて解説をしていきたいと思います。
みなさん、ロフト憧れませんか？僕も独身時代にアパートとかハイツを内見したとき、ロフトのある部屋を見るとテンションがあがりました。今も若い方に人気ですよね。新築のときも「作りたいんですけど、どう思いますか？」と相談を受けることがあります。今日はロフトのメリット・デメリットを知っていただいて、その上で「やっぱりロフト作りたい」という方に向けて、何を対策しておくべきかについて話していきます。
僕のスケッチを見てください。ロフトの1つ目のメリットは、空間や面積が拡張されることです。収納場所やスペースが生まれますよね。1つの部屋空間だけど、機能別に使い分けることもできます。例えば独身者の部屋でロフトがある場合、そこは寝るところになったり、書斎スペースになったり、あるいは趣味のためのスペースになったりします。スイッチングを助長してくれるんですね。2つ目のメリットは開放感がある。ちなみにロフトは冬、わりと暖かいです。暖気は上に上がっていきますからね。３つ目のメリットはかっこいい。だいたいこんな感じかなと思います。
一方デメリットもあります。まず1つ目は夏、暑いということ。さっき暖気は上に上がるという話をしましたよね。あれが夏に起きると、もう暑くてしかたない。特に賃貸住宅って断熱が甘いので、めちゃくちゃ暑くなります。夏の時期は、もう寝られないと思います。2つ目は移動が面倒。はしごとか階段とか、上にのぼる動作があるので面倒くさいと言えば面倒くさいんですよね。高い所にあるということは、ホコリが溜まりやすくて、掃除がしにくい、という面もあります。
あとは、物が取り出しにくい。落ちる危険がある。あとは、わざわざロフトを作るわけですから、費用が掛かります。それから、普通はそんなに天井高を確保できないで、今どきの背が高い男の子にとってはちょっと窮屈かもしれません。
今挙げたメリット・デメリットを聞いて、みなさんどうでしょうか？「そんなことはわかっってます」という方が多いと思います。
ここから、次の話題に入って行くのですが、みなさんロフトのメリット・デメリットは大体把握しているはずなんです。でも、実際の打ち合わせなどで「メリット・デメリットを教えてください」と聞かれることが結構あるんですね。それはなぜかと言うと、「メリット・デメリットのことは分かっています。でもその上でにロフトやりたいときに、注意せなアカンことを教えてください」と思っているからなんです。
なので、せっかくロフトやるなら注意して欲しいことを5つ出してみました。
1つ目は屋根断熱の強化です。ロフトは2階に作ることが多いですよね。2階ということは天井・屋根がすぐ上にありますから、断熱をキチッとしてください。これをしなかったら夏はもう暑くてしょうがないです。
2つ目はエアコンの位置。この1つの空間に空調をかけるなら、エアコンはロフトにつけるべきです。暑い日はエアコンが必要ですよね？冷気は下に降りてきますから、上にエアコンつけると上の階も下の階も涼しくなります。ロフトの下側にエアコンつけたら、冷気は届きませんので注意してください。
3つ目はロフトを作る高さ。高すぎないほうがいいです。で、可能ならはしごじゃなくて、階段をおすすめします。これは予算とかスペースの問題もあるので、ケースバイケースにはなります。それとロフト作って階段（もしくははしご）を作ったら、片側は手すりになりますよね。これが４つ目の内容で、手すりは格子かスリットにしてください。壁にすると暖気が溜まりやすいですし、換気も促進されにくいです。スカートをよく履く人だと使いにくい、ということが出てくるかと思います。でも、申し訳無いですが「ロフトはプライベートルームだから」と割り切って、格子かスリットを選択してください。
5つ目はコンセントをしっかり作ること、できるなら換気扇をつけることです。この5つをちゃんと押さえておけば、ロフトのメリットが活かされて、デメリットが薄まります。
最後にですね、ロフトというのは男の子のものじゃないかなと個人的には思ってます。ごめんなさい。男女差別じゃないですよ。というのはね、僕も含めて男子は高いところが好きです。僕みたいに60歳に近いおじさんでも高いとこ見たら登りたくなるんですよね。なのでロフトを作るなら、男の子の部屋になるのかなと思います。（もちろん活発な女の子も「ロフト欲しい」と思うことがあると思います。）
あと、ロフトは趣味に没頭する旦那さんのために作る、というのも１つの手です。リビングで趣味のプラモデルを広げさせないとか、そういった役割をもたせることもできますのでね。奥さんの精神安定にも繋がるかなと思いますので、ロフトを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
