家事ラクになる洗濯機の置き場所
今日は水回り、特に洗濯機の置き場所についての話をします。
モリシタではいつも、お客様との打ち合わせで、「サニタリーは散らかりやすいところなので、収納を充実させたほうがいいですよ。」とお伝えしています。
お客様のほうでも「そうですね」と共感していただいて、話が盛りあがることも多いです。
一方で固定観念が強くて、知らないうちに選択肢を狭くしているなと感じることもあります。「もっと自由に考えていいんですよ」とお伝えしたくなることがあるので、そのことについて解説をしますね。
ここまで、なんだかんだ言いましたが、洗濯機は浴室のそばに置くのが基本かなと思っています。ここは脱衣場も兼ねているので、最小寸法はこれくらいです。こうしておけば事足ります。
でも、今は洗面と一緒の形が多いですよね。お風呂があって洗濯機を置いて、ここに洗面ユニットを置く。僕ならここに奥行きが45cmぐらいの収納が必要だと思います。散らかりやすい場所なので。限界設計でこんな感じですね。
でも、結構この基本から外れて「これでいいんじゃないかな?」と思っている人が多いんですよね
洗濯機置場は、洗面ユニットと一度切り離してみてもいいと思います。顔を洗う場所は洗濯機から離れていてもいいのでね。なので、これを基本として洗濯機の居場所を考えてることをおすすめします。
この考えを元に、使いやすさを最も追求したのが家事室というものです。洗濯とか、昔で言うリネンに特化した部屋ですね。SKは洗濯のことです。
例えばウールのセーターやシルクの服は洗濯機にかけられないですよね。なので、この部屋に、そうした洋服を手洗いするための流しや大きなアイロン台、洗ったものを干す場所をつくります。リネン系の収納もあるとすごくいいですよね。家事がとってもしやすくなると思います。
もう1つ別のアイデアは、廊下とかホールに面して独立の洗濯スペースをつくるというものです。建具などを使えば、見えなくすることができます。家にお客さんが来たときは生活感が出ないようにもできます。いわゆる独立型の洗濯場ですね。
さらにもう1つがキッチンと一緒にするもの。キッチンをI型で設置して、ここに洗濯を置きます。ヨーロッパやアメリカでよく見ます。される人は少ないですが、実は根強いファンがいる配置でもあって「これこそが最高!」という方も多いです。
台所仕事しながら洗濯もしたい、朝や夜の限られた時間でチャカチャカ済ませたい、と考える人に人気ですね。
なので洗濯機置き場というのは、最初にお伝えした基本から派生して、少なくともいくつかのパターンが考えられます。洗濯機の居場所をしっかり考えると、家事のしやすさとか片付けやすさが変わります。
なので、あまり固定観念に縛られず「洗濯機どこに置こうかな?」って考えていただくと、
楽しい家づくりができると思います。ぜひ参考にしてみてください。