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巨匠がつくった究極の平屋を解説します

今日は究極の
平屋について
お話をします。

これは
ル・コルビュジエという
建築家の「小さな家」という
本になります。

ル・コルビュジエは、
建築学科とか志す人は
絶対に勉強する
巨匠です。

近代建築の巨匠
フランク・ロイド・ライト
ミース・ファン・デル・ローエ
とかと並んで三大巨匠と
言われています。

コルビュジエは
現代建築に関しては
非常に影響を
与えている人です。

有名なところでは
ピロティ構造
というものを
考案したり、
水平連続窓と言うものを
生み出しています。

ル・コルビュジエは
美しさや
機能的といった考えを
大切にしています。

雑学になりますが
ル・コルビュジエは
「黄金比」と言って
この比率でやれば
ものは美しくできる、と
いうことを
体系化した人と
言われています。

建築に興味ない人
からすると
なんの話だろう?と
思われているかも
知れませんが、
すごい人がいる、と
認識していただいて
今回のテーマに
戻っていきます。

この「小さな家」
という本には、
スイスのレマン湖に
建てられた
17〜18坪位の
平屋の家が
出てきます。。

この家は
ル・コルビュジエが
お父さんと
お母さんのために
建てた家と
言われています。

コルビュジエは
世界遺産に
登録されるような建物を
20個以上
生み出しています。

この平屋も
世界遺産に
登録されてるような
名建築です。

この話をみなさんに
知って
いただきたくて、
今回動画を
撮影しています。

長い前置きに
なりました。

このスケッチは
コルビュジエが
ルマン湖に
敷地を見つけて
平屋の家の
間取りを考えた時の
ラフスケッチと
言われています。

木造の建物とは
ちょっと趣の違う
建物です。

間取りに注目すると、
まず前面道路があります。

この敷地は北道路で、
自宅の前はレマン湖に
なっています。

道路があって、
門扉があって、
玄関入ったすぐ脇に
クロークがあります。

クローゼットのような形で
洋服を掛けたりします。

ここは重油暖房の
施設です。
メンテナンスも
できるような
ヤードになっています。

その横にはキッチン、
その横に洗濯室、
という造りに
なっています。

ぐるっと回ると
リビングがあって、
すぐ横には
主寝室があります。

主寝室のすぐ脇には
浴室があります。
ヨーロッパの家なので
浴室には
トイレもついています。

浴室の横には
乾燥室があります。

リネン室とも言って
シーツやタオルなどを
干す部屋という
感じになっています。

この平屋の家には、
夫婦二人が
暮らしていくために
必要なエッセンスが、
17〜18坪に
ギューッと
凝縮されています。

平屋を建てる時、
いろんな考えが
あると思いますが、
ル・コルビュジエの
平屋には
突き詰められた
機能があると言うのを
知っていただけたらと
思います。

この平屋には
裏庭への通用や
屋上もあります。

屋上緑化と言って
緑植えて省エネしよう
という考えがあります。
それもコルビュジエが
最初になります。

居間に行くと
隣には客間があります。

この家、
平屋と表現していますが
部分2階になっていて、
2階には
二段ベッドを置いた
客間があるんです。

ゲストが来たら
泊まれる造りに
なっています。

そして、これは
コルビュジエの
特徴になりますが
水平連続窓
と言って
南に述べ11mの長さの
連続の窓が
ついています。

南の光を全部
取り込めるように
なってるんです。

スイスなので
温暖ではありますが
冬期は寒いので。
太陽の恩恵を
十分に受け取る、
今で言う
パッシブ設計の走り
みたいな感じで
つくられています。

コルビュジエは
この家を建てるときに
2つの方針を
持たれています。

1つが、
太陽の恩恵を
十分に受けること。
それを元に間取りを
つくっています。

2つ目が機能性に
あふれた家であること。
今風に言うと、
家事しやすい家
ということになります。

巨匠なので
当たり前ですが、
自分のご両親が住む
家でもあるので
クオリティーが凄いです。

特にコルビュジェは
お母さんのことを
愛してた人なので、
2人が仲良く快適に
暮らせることを
重要視しています。

この家の間取りは
回遊型の間取りでも
あります。

回遊型の間取りは
機能的で
暮らしやすいことを
すごく実感されて
いるのだなと思って、
僕はすごく
感銘を受けました。

コルビュジェの平屋は、
1つの
プロトタイプだと
思ってください。

敷地の形とか
いろいろな制約があるので
これが絶対の正解では
ありませんが、
玄関・クローク・
キッチン・洗濯室・
洗濯干し場が
近い距離で
考えられていること。

あと、主寝室が
リビングに近くて
浴室・トイレが
寝室の近くに
設計されているのは
平屋の間取りの
肝になります。

ここからは、
僕が一番語りたい
内容になります。

コルビュジエの
お父さんは時計職人で、
非常に自然を愛した人と
言われてます。

お母さんは
ピアノの教師で、
おいしい料理つくったり、
お父さんの
お世話することを
愛した女性
という風に
言われています。

ご両親は晩年に
コルビュジエがつくった
平屋で仲良く
暮らされています。

コルビュジエさん自身も
ご夫婦で時々、
ご両親の顔を見に
この家に来ていました。

その時に2階の
ゲストルームを
使っていたんですね。

お嫁さんとお母さんの
仲も良かったみたいで。

コルビュジエさんは
母親も奥さんのことも
愛している
素敵な男性なんです。

お父さんの方は早くに
亡くなっているのですが、
お母さんは
なんと100歳まで
この家にお一人で
暮らされたそうなんです。

だいぶ昔の話で
100歳の天寿を全うする。
しかも最後まで
一人で暮らしていた、
というのは
すごいことですよね。

人間の暮らしでいうと
1つの究極ではないかと
思って、
僕はすごく
感激しました。

何が言いたいかと言うと、
この平屋の家は
100歳のお母さんが
ずっと健康で暮らせる位
あったかくて
暮らしやすい家だ
ということです。

暖かくて、
家事がしやすい
この平屋の家は
コルビュジェが
親のために送った
最大のプレゼント
なんですね。

そのプレゼントは、
親御さんが
幸せな晩年を過ごすのに
つながったと
思っています。

この究極の平屋は
コルビュジエ 小さな家
とかで検索すると、
世界遺産なので、
いろんな写真とか
画像が見られます。

平屋を建てる時に
参考になるものが
たくさんあります。

いろんなところに行って
現物の平屋を
見るのもいいですが、
巨匠が
愛する両親のために
つくった平屋も味わうと
みなさんの家づくりは
もっと豊かになると
思います。

ぜひ参考にしてください。

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