空調計画をやらない工務店を選んではいけない理由
今回のテーマは
空調計画をしない工務店で
建ててはいけない、です。
家を持つ目的の中には、
快適に暮らしたいという
ことがあると思います。
快適ということは、
夏涼しく暮らしたいとか
冬暖かく暮らしたい
ということですよね。
いわゆる冷房や暖房など
空調はマストで家づくりを
するということです。
そうすると車のように
車体と空調もパックで
売るという形態ではない
傾向が強い家づくりの
業界においては、
丈夫で長持ちする家は
建てますが、空調計画は
お客さんで考えてください
となるとものすごく
バランスに欠けます。
2階建ての家で
エアコンを設定するときに、
どういう要件が検討事項に
入るかということを
解説します。
建てる家が、どの程度の
断熱性能でどの程度の基準の
施工をクリアしているか
というのは、建てた
工務店さんが一番
わかっています。
後付けでプロの
空調屋さんが見ても、
それを詳しく言わないと
わかりません。
わかることがあるとしたら、
主な構造が何とか、
広さがどれぐらいみたいな
ことになるので、
ジャストフィットな計画は
どんなプロでもできないと
思います。
なのでこれが
一つの要件となります。
それからもう一つは、
換気方法です。
一般的に24時間換気は
どんな家でも付いています。
それが
3種なのか1種なのか、
それによってエアコンの
選び方にも影響はあります。
そして空調屋さんは、
何種換気ですか?と
聞いてくれるという話は
聞いたことがありません。
重要なことなのにです。
そして3つ目が
リプレイスです。
空調機は機械なので、
メンテナンスが必要に
なります。
それがこの家に
どういう影響を与えるか
ということがわかって
いないと、リプレイスに
関する費用の持ち方も
考えにくくなります。
そして何より
見落としやすいのが、
家の日射条件です。
例えば都会の密集地で
全く日が当たらない
という家なのか、
草原の中の一軒家なのかで
違ってくるし、窓の切り方
でも違ってきます。
冬に南から日が取れる、
夏は日をカットできる、
ということがわからないと、
もし日差しが十分にカット
できていない家なら、
エアコンは能力が高くないと
全然冷えないということが
起きてきます。
かと言って、
日射取得・日射遮蔽が
できているのに、
家が広いから大きい空調を
付けても、無駄に出費が
増えることになります。
なのですごく日当たりが
良い家なら、冬のエアコンの
暖房容量は小さくて済みます。
こういう4つの条件が
ちゃんとわかっていて、
それに基づいた暖房負荷や
冷房負荷、つまりこの家は
どれだけの熱を供給しないと
いけないのか、という計算が
決まってきます。
だから空調の専門家ですが、
家のことはわからない人が
きたら、それは空調計画には
なりません。
なのでくれぐれも
申し上げますが、空調計画は
一緒にやってください。
部屋の間仕切りをどうするか、
吹き抜けを使うかとかでも
すごく左右されます。
それらを踏まえて
最初から空調計画をする
工務店さんでないと、
涼しくて暖かい家を
経済的に作るのは
ものすごく難しいです。
なので空調計画は
やらないという工務店さんや
ハウスメーカーさん、
あるいはどこからの設備業者に
丸投げをする会社さんと
お付き合いするのは、
慎重にされた方が良いと
思います。
エアコンを買うのは
一番最後になります。
家づくりが終わったあとに
考えるのではなくて、
家づくりを始める時から
考えるということを
頭に置いておいて
いただきたいと思います。