家を長持ちさせる大掃除アイテム
今日は、家を長持ちさせる大掃除アイテムをご紹介します。
暮れも押し迫り、大掃除シーズンに入りましたね。家を長持ちさせるため、そして満足して住むためにもしっかり掃除しておきましょう。掃除は作業であり仕事なので、何と言っても大事なのは道具です。今日は「大掃除の時にあったら最高」と思う道具を紹介します。
私があったらいいと思う物は、5つあります。1番が高圧洗浄機です。ドイツのケルヒャーとか、最近は国産でアイリスオーヤマさんとかも作っています。1万円ぐらいから、高い物は数万円するものまでありますが、これがあるといろんな掃除がラクです。
例えば掃除しにくい所の代表が窓周りですよね。玄関周り・外の塀とか。意外とブロック塀やアルミも汚くなっていて、みすぼらしく見える元になりがちです。お父さんが雨カッパでも着て高圧洗浄機で綺麗に洗えば、奥さんからの株が爆上がりするぐらい綺麗になりますよ。
窓も、立地によっては土埃が溜まったりします。あれって、雑巾で拭くぐらいでは追いつかないですよね。高圧洗浄機でバーッと流して、下のレールもガーッと流せば、一気に綺麗になりますよ。体も疲れないし効率的だと思います。車や自転車や赤ちゃんのバギーを洗うのにも重宝するので、一家に1台持っておくのがオススメです。
次がスチームクリーナーです。これも同じくケルヒャーさんとかの商品がホームセンターで売っています。価格も数千円〜数万円と結構幅があります。高圧洗浄機と形が似ていて、業務用だと掃除機みたいな大きさの物もあります。
スチーマーなので、水蒸気(スチーム)が出てきます。これは何がいいかというと、洗剤を使わなくても汚れが落ちるところです。例えば無垢床の汚れを取りたいとか、赤ちゃんがハイハイするから中性洗剤で洗うのに抵抗がある、といったこともあると思います。これは高温で殺菌しながら汚れを取ってくれるので、すごくスッキリしますよ。素足で歩いたら「すごく清潔だ!」とわかるぐらいです。
形は、台所掃除に便利なハンディタイプや、スティックタイプとかキャスタータイプ(掃除機みたいなもの)もあります。アタッチメントがたくさんあって、ハンディタイプにできたりホースを付けられたりする物もあるので、ネットで調べて購入していただければいいかなと思います。
スチーマーは、何より油汚れが取れやすいのがいいところです。台所の掃除って、洗剤だと汚れは落ちるけど流れてしまうのを拭かなければならなかったりして、意外と手間が掛かる時があるじゃないですか。これはスチームでバーッとやって、キュッと拭いたら終わりです。ぜひ使ってみていただければと思います。
3つ目のオススメアイテムは、ブロワーです。筒状の形で、モーターでファンが回ってすごい勢いで風が出てきます。夏場だったら浮き輪を膨らませる時に使ったりするし、工事現場だと埃飛ばしに使います。掃除機を掛けるのがしんどいほど埃がある現場もあるので、そんな時にブロワーを使うのです。
もちろんこれで家の中の掃除をやってもいいですが、家中に埃が舞い散るだけかもしれません。主に外仕事に使うといいのではないでしょうか。竹箒で落ち葉掃除をするのって、意外と手強いですよね。これなら風で飛ばして終わりなので疲れません。庭が広かったり枯れ葉が多いお家は、これがあると非常に重宝しますよ。
ブロワーは窓掃除にも便利です。高圧洗浄機で洗ってブロワーで吹き飛ばせば、雑巾で拭かなくていいぐらい綺麗になりますので、これも一家に1個あるといいのではないでしょうか。安ければ3,000〜5,000円ぐらいで、1万円も出したらとても良い物が買えます。
4つ目のオススメは、パイプクリーナーのワイヤータイプのもの(クリーナーワイヤー)です。コイル状の針金みたいな物で、パイプに入れるとムチみたいにビュンビュンしなります。良い物だと取っ手があって、グルグル回したらワイヤーが旋回する物もあります。
これは何がいいかというと、パイプ(排水管)の奥まで滑り込んで、蛇がのたうち回る感じで汚れをこそげ取ってくれるところです。台所の排水は、流れているから大丈夫だと思っても、意外に油が付着しています。特に冬は温度が下がって汚れが固まりがちなので、ワイヤーでこそげ取って高圧洗浄機で圧力をかけたら、ドロドロが流れて「こんなに詰まってたの?」とびっくりすることもあるほどです。
たまにしか使わないとは思いますが、本格的に詰まると業者さんを呼んで特殊な溶剤を使ったりして、お金がもっと掛かります。2,000円ぐらいからあるので、1本持っておいて損はないはずです。
最後は、ドレンポンプです。エアコンは、夏場に除湿した時には水が出ます。その水が出る時、エアコン内の埃も出してくれているのです。それがドレン管に詰まる時があります。台所排水と一緒で、流れてはいるけど物が詰まっているような感じです。空気中にはカビや虫などいろいろな物が飛んでいるから、水と流れる途中でゲル状になってしまうこともあります。
そうなった時は、注射器みたいなドレンポンプを使って、ドレン管の外側にシュポンッと引っ張れば、チュルチュルっと中の物が出てきます。それをやらないと、ある日突然エアコンからオーバーフローしてくることがあるのです。特に小屋裏エアコンをやっている人は、時々シュポンとやってもらうといいと思います。
私は1つ思うことがあります。よく男の子を育てる時に、スポーツをやらせたりファッションを整えさせたりして、教育熱心な親御さんがいらっしゃいますよね。道具が使えて掃除ができる男の子は、モテますよ。スポーツができて一時キャーッとされても、女の人はシビアだから生活力もチェックします。道具を使いこなせて「大掃除は任せて!」と言える人は重宝されるしモテるのです。余計な話かもしれませんが、「モテるで〜!」と言いながら、楽しく大掃除してください。
掃除と言えば、洗剤が付き物です。私が使っている洗剤で、超オススメと思うものをお伝えしておきます。ニイタカというニッチなメーカーさんが出している、ニューケミクールという洗剤。これは油汚れがめちゃくちゃ落ちます。超強烈です。原液をうっかり塗るとレンジフードの塗装の色が変わるぐらい強力なので、慎重に扱ってください。基本は500倍・1000倍に希釈して使います。
ギトギトのレンジ汚れがあるじゃないですか。私も女房とかお袋に「たまにはアンタが洗って!」と言われて、前まではすごく嫌でした。油汚れが取れないから。掃除をサボるとタール状になってしまい、そうなると簡単には取れません。そんなに頑固で取れないものが、ニューケミクールはスカッと落としてくれます。びっくりしますよ。メーカーの回し者ではないです。感動を分かち合いたいので、ぜひやってもらえたらと思います。
もう1つが、キッチンハイターです。よくお風呂のパッキンに黒カビができて、カビキラーさんの商品とかを使うと思います。取れる時もありますが、いまいちスッキリしない時もありますよね。
ある時、美装を生業にしているプロの職人さんと話していたら、「そんなのキッチンハイターでイチコロです」と言うのです。ハイターには種類があって、キッチンハイターが一番漂白成分が多いそうです。だから、絶対取れるとは言えないけどかなり取れます。
オススメなのは、原液をハケで塗ることです。時間が経ってふと見ると「消えてるやん!」みたいな喜びがあります。私の家には業務用のキッチンハイターがあって、それをボトルに小分けしていろんな物に使っています。そうするとリーズナブルだし使いやすいです。
白いスニーカーとか、洗っても洗っても綺麗にならない時がありますよね。そういう時も、キッチンハイターはいい仕事をします。大掃除の時にはいいと思うので、良かったら試してみてください。
あとは、キンチョーさんが出しているサンポールという洗剤があります。私たちもセメント工事をやる時、タイルの目地が白化現象を起こして汚くなった時に、サンポールを薄めて使ったりしています。これはメーカーは推奨していません。
サンポールはトイレ洗剤ですが、風呂掃除でも汚れが落ちるといって、最近よく動画で出てきます。確かに激落ちしますが、酸が強いだけに、抗菌処理とか樹脂を劣化させるリスクもあるのです。よっぽど古いお風呂の汚れを取りたい時は、悪くはないと思います。しかし新品で初めての大掃除みたいな時に使うと傷む可能性が高いので、取り扱いには注意してください。キンチョーさんも、風呂掃除用の商品を別で出していらっしゃいます。サンポールは激落ちするけど、慎重に扱わなければならないことは頭に置いておいてください。
何より、キッチンハイターみたいな塩素系漂白剤とこれを混ぜるのは絶対にダメです。有毒物質が出て、酷いと亡くなることもあるので、絶対に注意をしてください。
私が今日オススメした洗剤を使う時は、しっかり換気をしてくださいね。閉め切った所でやるといろんな化学反応を促進するから、何が出てくるかわかりません。そして防具をつけてほしいです。例えばヤッケ(防寒着)を着るとか、ゴム系の手袋をするとか。一番怖いのは目です。ホームセンターに行けば工事用のゴーグルが売っているので、1個買っておいてください。強力な洗剤が目に入らないよう、注意してください。
これも企業の回し者ではありませんが、オススメの手袋メーカーがあります。手袋のトップメーカーのショーワグローブさんです。ちなみに姫路に本社があります。最近も大工さんと、「やっぱりショーワの手袋はええよな」という話で盛り上がりました。安物でいいと思うかもしれませんが、いい手袋をしたら気持ちも上がって掃除も捗りますよ。
道具と洗剤をうまく駆使して、楽しく家族で大掃除してもらって、家を大切に使ってもらえたらと思います。ぜひ参考にしてください。