ダウンライトのメリット・デメリット
今回は照明器具の
ダウンライトを選ぶときに
知っておいた方がいいことを
解説します。
家づくりの最初から
そういうことを考える人は
少ないと思います。
建てる会社さんが決まって、
細かい打ち合わせに入って
最後の方に決めるのが
照明器具やカーテンに
なります。
では照明器具、
ダウンライトやそれ以外の
照明について話します。
まずシーリングライトと
一般的に言いますが、
天井にペッタリ付けたものが
シーリングライトになります。
長い間主流でしたが、
最近は埋込照明が
出てきました。
天井面に光る面が
一体になっている感じです。
よりすっきりするみたいな
感じですね。
このシーリングライトは
ちょうちんの発展形、
最終系みたいなもので、
ちょっとボリュームが
あったりします。
では何が違うかと言えば、
デザイン性が違います。
見比べたらわかりますが、
明らかにダウンライトの方が
スッキリしてカッコイイです。
なので若い人を中心に
ダウンライトを使いたいという
ニーズが増えています。
そうすると非常に
スッキリしますが、
欠点もあります。
天井をくり抜くので、
手間がかかるぶん、
コストが上がります。
それからシーリングライトは
大きなものを1個付けたら
いいですが、ダウンライトは
1個だけだと暗いです。
ダウンライトを
複数付けることになると、
どうしてもコストが
上がっていきます。
それから天井面を
断熱するときは
埋込できません。
だからダウンライトは
使えないこともあります。
デザイン性を
優先したいときには、
ダウンライトをおすすめします。
ただ注意してほしいのは、
コストと言っても2つあって、
付けた時の値段と、
付けたあとの維持費用です。
シーリングライトは
蛍光灯からLEDに変わった
だけなので、交換するときは
電球を変えればいいです。
でもダウンライトは
電球を外して取り替える
のではなくて、器具自体を
交換しなくてはいけません。
球換えではなく器具換えです。
ただLEDは超寿命なので、
10何年持つということと、
LEDの球自体の値段と
器具込みの値段がさほど
違わないぐらいです。
目が飛び出すほど
高いわけではなりませんが、
器具換えをするという
デメリットがあります。
だからイニシャルも
高いけどランニングも
やや高いという感じです。
そのかわりデザイン性が
グッとよくなるので、
その点のなかでダウンライトを
選ぶべきだと思います。
あとは日本人の感覚にも
左右しますが、一般的に
ダウンライトで埋込照明を
取ると、シーリングライトより
なんとなく部屋が暗く感じる
というのがあります。
具体的に何ルーメン違うとか
そういうことではなくて、
今まで日本人はやたら
明るいのを好み過ぎたという
ことで、暗く感じるのです。
明るいのが良いと思ってる人が
多いですが、実は今の考え方は
違っています。
家から帰ってきて、
くつろぐことが多いんじゃ
ないですかね?
そこで仕事をしますか?
仕事をするときは
明るい方がいいと思います。
でも仕事でも
集中してものを考えたり
するときは、ちょっと
薄明かりの方が集中できたり
するので、日本人の感覚と
しては、本来の照明は少し
暗めということも知っておくと
見方が変わってくると思います。
例えば超高級ホテルは
ほとんどが間接照明、
あるいは埋込照明です。
僕らが考えるような照度的には、
ちょっと暗っぽくて、
心が休まる感じです。
大体ホテルに行ったら、
ベッドのそばにデスクが
あると思います。
光が足りないところは、
補助照明で補うというのが
基本的な照明計画です。
なのでダウンライトを
選ぶ人は、インテリアとか
デザイン性とかを追求する
形の延長で選べるので、
明るさで選んだら逆だと
いうことです。
そうすれば照明の数も
減ってくるので、
コストは思ったより
上がりません。
そういう風にやると
バランスが取れた家づくりに
なっていきます。
本当に安らぎのある
住空間を作るためには、
ただ明るいだけじゃない
新たな価値観の創出も
やっていただければと
思います。
こういうことは女性は
特に敏感だと思います。
ぜひそういうことも
気にしていただいて
家づくりを楽しんでもらうと
いい感じになるのかなと
私は思います。