秋は泥棒が多くなる?冬が来る前にすべき防犯対策
秋になってくると、泥棒が増えてくるらしいです。今回はそういうことにちなんで、家の防犯についてお話をしていきたいと思います。
秋って行事が多いんですよ。運動会・体育祭・文化祭とか、姫路も10月は祭り一色になります。そういうことになると、家を空けるケースが増えます。気候が良くなってきますから、玄関を開けたり、勝手口を開けたり、窓を開けっぱなしにしたり、そういうことが増えますよね。開放感で風通しをよくするために、開けていることが増えてきます。昔の夏はエアコンをつけなかったから、開けっ放しで夏も一緒だって感じだったけど、今はエアコンをつけるくらい暑いから、余計に秋になって気分の解放感もあって助長されてるところもあるんでしょうね。
専門家の人に聞くと、泥棒には侵入セットというものがあって、3つの種類があると言われています。1番目は「空き巣」、2番目が「忍び込み」、3つ目が「居空き」です。空き巣は家が留守になった時にくるやつ。忍び込みは寝てたり、家でぼーっとしてるときに、うかっと入ってくるものです。居空きというのは、普通に生活しているときに入ってくるやつです。
泥棒さんたちが捕まってから、専門家がどういうところが入りやすい家なの?という質問をした結果です。まず外構に死角があるところ、塀の中に入ったら全然見えないところです。死角があって見通しが悪いところは入りやすい。対策としては、すぐには無理かもしれませんけど、ブロックみたいに人が見えないものではなくて、格子みたいに人があっちこっち行ったら人影が動いてわかる感じにするとか、木を植えてる人の家は木が茂りすぎて死角がたくさんできることがあるから、適当に剪定をすることです。それからゴミをいつか片付けようと思って置いている物も、外構・庭がぐちゃぐちゃしている家はなぜか入りやすいそうです。こういうところをチェックしていく感じです。
次にあるのがインターホン。インターホンがあるだけで、入っていく理由・大義名分になる。だからあんた誰⁉って言われても、いや御用があったんですって入っていける。家の人が後ろから声をかけても、インターホンで喋った方がいいかと思って、と言えるから入りやすいそうです。いろんな条件があると思いますけど、道路境界線にインターホンを置いておいた方がいいってことです。家の周りに雑草が生えるのが嫌だから、土間コン・犬走りにしているケースが多い。あれは入りやすいそうです。足音がしないからだそうです。対策としては砂利みたいにジャリジャリって音がするものを敷けば、泥棒からしたら音が出ると嫌なんです。
面格子・雨戸がない家、面格子って窓に格子がついて窓を開けていても入れないようにしていたデザインの関係でなくなってる家とか、雨戸も少なくなってきましたので、そういう家は狙い目だと思っているようです。その時は防犯ガラスにしたり、フィルムを貼ったりという対策があります。泥棒は1階に入ると思ってることが多いんですけど、意外に多いのは2階から。忍び込みとか、居空きみたいな家に居るときに来るやつは、1階でお母さんが台所仕事したりお風呂を洗っている時に、上からそーっと入ってきて盗むやつです。ベランダに雨どいがどこも付いているんですけど、それが登りやすいように付いている家があるらしいんです。
あとは留守が多い家、共働きで車がいつもないとわかる家は狙い目だそうです。こういう家はどうしたらいいのか、車を置いておくわけにはいかないから、そういう家にオススメは機械警備。機械警備というのは難しいものではなくて、セコムさん・アルソックさんとかです。セコムのステッカーが貼ってるだけで違うらしいですよ。
そんな感じで、入りやすい家に対して対策があるんですけど、せっかく工務店のオヤジがする話なので、ここからやる緊急対策みたいなやつもアイデアを何個か言っておきたいんですけど。まず1番がインテリアでカバー。例えばブラインドは人影が見えなくなるから、ブラインドを付けたところにはレースのカーテンとか写像カーテンという人が動いたのがわかるようなカーテンに変えておくというのも抑止力になるようです。
窓ガラスに防犯フィルムを貼る。窓に防犯を知らせるシールがある。割ろうと思ってもアカンやんって感じになる。もう1つ有効やと思ったのが室内面格子。面格子って普通は窓の外側につけるんですけど、ついてないものを後からつけるって大変じゃないですか。それを窓の内側につけるって感じ。窓全部につけなくてもいいです。窓の1/3~半分ぐらいつけるだけでも入りにくくなります。そういう形の内装・インテリアでカバーする方法があります。エクステリア・外構でカバーする方法があります。センサーライト、夕暮れ時に薄暗くなって見にくくなった時に、センサーライトがあちこちに付いていたら、パッとライトが点いたら威嚇になります。さっきも植栽の話で言いましたけど、死角に関して綺麗にしておく。本当にごみごみしてたら、泥棒はごみごみに乗じて入ってくるので片付けをしておきましょうということです。
いろいろな方法があるので、入りやすい家に対する対策を検討してみるといいでしょう。例えば、インテリアでカバーすることや、窓に防犯フィルムを貼ること、室内面格子を設置することなどが効果的です。また、センサーライトやセコムのステッカーを使うことも考えてみてください。緊急対策としては、防犯意識を高め、できる限りの対策を施すことが大切です。泥棒に対抗するために、様々な方法を取り入れて、家と家族を守る準備をしておくことが重要です。
エクステリアで試してみたら効果があったのが通路なら通路、入り口なら入り口の前に低めのプランターを真正面に置いておくことです。玄関の前に大きい土間があったら、その入り口のはじめにプランターを真ん中にポンと置いていたら、それだけで不思議なもので人間は入りにくいです。もちろん飛び越しても入れるし、脇からも入れるんですけど、開けっ広げになっているより置いてあるだけで入りにくいそうです。勝手口の前にも置くと入りにくさを助長するようです。そういうカバー方法があります。
最後は人でカバーです。都市部だとゴミを出す日や時間が決まっているじゃないですか。あれを守らない人がいるらしいんです。守らないから変な時間に出してみたり、変な時間には出せないから玄関先にゴミを置いたりしている人、こいつはルーズだなと思われてやられる確率が高いらしいです。あとは近所付き合いを良くして仲良く声をかけあって、もし変な人・不審者がいたら声をかけてねと話しておくと、もちろん自分も注意しなければいけませんが、アンタ誰?というだけで泥棒は嫌がるでしょう。
それから、家の中では大きな音を立てることで、不審者に気づかせることができます。特に夜間、ラジオやテレビを大音量で流すことで、侵入者が気づかざるを得なくなります。これによって侵入を防ぐことができるかもしれません。
防犯対策はお金をかけずにも実施できるものも多く、日常的な注意や工夫が大切です。そして、不審なことがあればすぐに警察に通報することも重要です。家の新築やリフォーム時にも防犯対策を考慮することは大切ですが、日々の生活の中でも防犯意識を持ち、安全な環境を保つよう心がけてくださいね。