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ベニヤ板のことを知ると家づくりはおもしろくなる

今日のテーマは
ベニヤ板のことを知ると
家づくりが面白くなるです。

今回は小ネタなので、
工務店の親父のたわごとに
少し付き合ってください。

みなさんはベニヤ板について
深く考えたことはないと
思います。

我々、業界の中では
ベニヤとかコンパネとか
合板と言ってよく使います。

これが意外に
年季を食ってるプロも
何かわからなくなっている
ようなこともあります。

ベニヤ板というのは、
丸太を料理で言う
桂むきにして薄くした
板のことを言います。

昔はヒノキやスギ、
クヌギを重鎮していた
日本からすると、
南洋から来た薄い
ベラベラした板は
安もんみたいな感じで
嫌っていました。

でもそんなに
悪い物ではなくて、
節もなくてすごく
キレイな木目が出る
薄板です。

使いようによっては
すごくキレイになる
ものなんですね。

この薄い板を
貼り合わせた物が、
通称ベニヤ合板と言います。

薄さは2.7mm,4mm, 5.5mm,
9mmや12mm,24mmと
色々あります。

昔のスギ板やヒノキ板の
安くて丈夫な廉価版の
板としてベニヤ合板が
世の中に出てきたわけ
ですが、それを構造的に
考えて作った物が
構造用合板と言われています。

直線方向に繊維があると、
90度直交するように
奇数枚数積み重ねた物を
構造用合板と言います。

だからただ単に
積み重ねたものと違って、
構造的に強度が期待できる
ものです。

これが木造住宅の
革命を起こした物に
なります。

今は根太レス工法と言って
だいたいの家は24mmで
構造用合板を平打ちして、
その上に無垢の板を貼ったり
しています。

これができたおかげで、
建物の梁と床が一体に
なりました。

鉄筋コンクリートも
コンクリートの床と
四方を囲む梁で構造が
飛躍的に強くなります。

これで今までは
地震に弱いと言われてきた
木造住宅が飛躍的に
強度を上げることが
できました。

だからあまりお金をかけずに
安心できる家づくりが
皆さんのお手近になったという
ことなんです。

ベニヤ板を
バカにしていますが、
住まいづくりを豊かに
したということです。

最後に職人さんが
コンパネを持ってきてと
言いますが、コンパネは
何のことでしょう?

コンパネは正式に言うと
コンクリートパネルと
言います。

コンクリートを
固めるときに使う型枠を
総称してコンパネと
呼んでいます。

なので一般的に
コンクリートが付着しない
ように表面にウレタンを
塗っています。

なのでコンパネは
耐水性が高いものです。
木ですが、水に滅法強い。

コンクリートは
じゃぶじゃぶ水を
使いますからね。

例えば20回とか転用しても
びくともしないぐらい
耐久性のある板です。

簡単な犬小屋の屋根なら、
コンパネを使ったら
長持ちします。

表面にウレタンを
塗っているので、
構造用のサブ資材を
内装に使うということが
若いアーティストの
中で増えてきています。

シナベニヤ、シナ合板、
ラワン合板とか。

ラワン合板は、
高度経済成長の時代には
安っぽい建材のように
言われていましたが、
ニューウェーブの
デザイナーの人たちが
ベニヤの質感が面白い
ということでこぞって
使うことがありました。

シナベニヤは
すごいキレイな木を
薄くスライスしたもので
すごくキレイです。

最近は接着剤の性能や
エコ化が進んでいるので、
接着剤も限りなく自然素材に
近い物になっています。

たかがシナベニヤですが、
上手く壁や天井に使うと、
すごく味のある、自然素材が
好きな人やちょっととがった
感じのシャープなデザインが
好きな人にも良いものが
できたりします。

これらを使うことで、
豊かで味のある物が
できるということを
ぜひ知っておいて
もらいたいです。

ぜひ検討している
工務店さんや
ハウスメーカーに、
ベニヤ板とコンパネは
何が違うか質問して
みてください。

それにあたふたしている
ようでは、ちょっと勉強が
足りない気がします。

ちょっと親父の
たわ言ですけど、
そんな気もします。

素材に対する造詣や
建築の歴史に対する
造詣があるので、
小ネタではありますが、
相手の力量を探る
バロメーターになります。

こんなことも
知っておいてもらっても
楽しいかなと思いました。

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