50年以上持つ家とは?(屋根下地編)
今回は50年以上
家を持たせるための
ポイントその2
ということで
屋根下地について
解説します。
前回は構造体、
家の骨組みについて
お話をしました。
▼50年以上持つ家とは?(構造編)
https://www.m-athome.co.jp/movie/50years_ie_kouzou
今回は
屋根の耐久力を
アップさせるポイントを
お話します。
屋根というよりは、
屋根の下地が
すごく大事です。
屋根の下地は通称、
野路板と言われています。
この野路板の
乾燥を促進すれば
するほど家は
長持ちすると
考えています。
野地板は大体、
12mmぐらいの
厚みの構造用合板を
貼ることが
ほとんどです。
この部分を
乾燥させることが
重要になります。
まず垂木は、
2つの空気層に
触れていきます。
1つは軒先ですが、
これは外気なので
乾燥します。
この屋根垂木には
隙間があるので、
空気が通ります。
いわゆる
重力換気で空気が
出ていくので、
乾燥は比較的簡単に
できます。
ただ全部の現場で
時々思いますが、
ここの換気量が
少ないのです。
切妻の屋根なら
棟の真ん中に1個、
多くて2個ぐらいですが、
予算のある人はできるだけ
全部換気にして
ほしいぐらいです。
計算では1個でいいと
言いますが、
僕はできるだけ多く
取れば取るほど
いいと経験的に思います。
なので
野路板の反面は
非常によく乾きます。
一方、
換気が悪いのが
ルーフィングです。
アスファルトルーフィングは
止水効果がすごくありますが、
残念ながらですね
湿気は全く出してくれません。
なので
ルーフィングシートと
野地板の間に湿気が
たまりやすくなります。
これがなかなか
解決できません。
なのでここを
何とかしたいという
問題があります。
最近おすすめなのが、
タイベックさんが
出している
ルーフライナーという
透湿性のある
ルーフィングが
あります。
50年以上
耐久力があると
言われていて、
溜まった湿気を
上に出してくれます。
なので
屋根の持ちが
促進されると
言われています。
ただこの
ルーフライナーを使う時に
必要なのは屋根材です。
屋根材との間に
空気層がないと
宝の持ち腐れになります。
ここの屋根材は、
空気が通るような
断面の屋根材を
使わないといけません。
ただ結構な値段がするので
普通の人はなかなか
買えないと思います。
これから
メーカーさんの方で
安く出していくとは
聞いていますが。
これから家づくりを
考えられる方は、
50年の寿命でいいなら
アスファルトルーフィング
でいいかもしれませんが、
80代になった時に
屋根を葺き替えようと
したときに、
野地板が腐っている、
腐っていないとでは
費用が全く違います。
なのでタイベックの
ルーフライナーのような
透湿シートがあることも
知っておいてください。
ちなみに野地板を
24mmの厚いものに
するのもおすすめです。
これは他の動画でも
解説をしました。
▼屋根の寿命を伸ばす最大のポイント
https://www.m-athome.co.jp/movie/yane_jyumyou_point
少し金額は
アップしますが、
24mmの厚みがあると
少々の腐食を受けても
芯は残っているので
屋根替えの時に
野路板を張り替えることは
ありません。
コストも
安く済むと思います。
なので屋根下地を
乾燥させるとことが
家を長持ちさせる
大きなポイントに
なります。
外装材に高いものを
使って家を長持ちさせる
わけではありません。
家が一番傷むのは
屋根なので、
屋根の下地に
こだわってもらうと、
得することもあることを
知っておいて
もらえたらと思います。