9月だというのに、まだまだ暑いですね~。先月のNL「おかあさん、頼むから冷房かけてください。」の記事を読んで色々な感想をいただきました。「冷房がまんするのをやめました。」という声がもっとも多かったのですが、「でも、やっぱり光熱費が増えることに抵抗があるのよね~」という声もあり、この問題の根深さを改めて感じた次第です。やっぱりお金の問題は気になりますね。
さて先日、FPの近藤智さんが、こんなレポートを出されていました。
人が暮らしていくための「住まいの費用」は大きく分けると、①土地や建物の取得費②住まいのメンテナンス費③光熱費の3つに分けることができます。多くの場合、人は①のイニシャルコストばかりに目が行きます。しかし、人生全体で考えると②+③のランニングコストの方がはるかに大きいというものでした。
仮に30歳に家を建て85歳まで生きると考え、55年間での「住まいの費用」を試算すると、建設費用1800万円+ローン金利558万円=2358万円に対して、メンテナンス費用1630万円、光熱費は2594万円で合計4224万円。なるほど、人生でいちばん高いと言われる建物と比べても、生涯に支払う光熱費のほうが高額になるということです。
その上で、もっとショッキングなことは、エネルギーコストの上昇です。経済産業省の発表によると、電気料金は過去40年間で年平均2%上昇して来たそうです。日本は少子高齢化ですが世界は人口爆発。さらに上昇率があがると考えるほうが自然な気がします。
仮に上昇率2%で計算しても、現在電気代が年24万円だとすれば、10年後には約29万円、30年後には約43万円、50年後には63万円にもなりますので、将来の暮らしの大きなリスク要因だと言えるのです。
では、そのリスクに備える方法はないのでしょうか?
ハイ!方法はあります。前述の試算で例にした家は1800万円/棟程度で、いわゆる次世代省エネ基準と言われてきた普通の家ですが、あとイニシャルコストを200万円あげて、2000万円/棟くらいのHEAT20-G2水準に近づけた「高断熱住宅」にすればいいのです。そうすれば、200万円高くなっても、築20年でコストが逆転し、最終的には400万円以上得になるということです。さらに言うと、お金が貯まる家は快適性が高く、病気になりにくい健康に暮らせる家です。当然、医療費や介護費用も少なくすみます。
なので、「この予算で家が建てたい。この家はいくらになりますか?」の質問の前に「その家は、お金が貯まるか?」という質問を大事にしてください。以前の基準で家を建てられたオーナー様も安心してください。少し家に手を加えることで、お金が貯まりやすい家にすることは出来ます。そんな家のつくり方を知りたい方、いつでも声をかけてください。