外にひらく玄関、土間デッキの活用法
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最近、家づくりの間取りを考える上で、土間の活用が脚光を浴びてますよね。よくあるのは土間リビングや、いきなり土間を介してリビングに入るもの、通り土間と言ってただ通るだけの土間じゃなくて、そこに空間の利用を上手に行って楽しい空間を作ってるものがあります。
今日は私たちが一つ考えた、外に開く玄関としての土間デッキという土間のバリエーションについて解説をしていきたいと思います。少し前に竣工したモデルハウスで土間デッキを具体的にやってみました。見ていただいた方には反響が多くて、いろんな活用ができるんだなというお話を聞きました。
今日は今後家づくりをされる方に少しでも参考になればということで、玄関が外に開くとはどういう意味か、活用法はどういうところがあるかに関して解説をできたらと思います。
モデルハウスの間取りですが、こんな感じです。
https://www.m-athome.co.jp/modelhouse/tsujii/
2階リビングで、1階に主なプライベートなスペースや水回りがあるものなんですけど、あえて玄関というよりは外に開いてる、内でも外でもない空間みたいな感じで、このデッキというのは作られています。そして入ったところはいきなり広い土間なんです。
玄関としての機能もありますけど、ただ玄関から人が出入りするだけの機能ではなく、例えば人とか町の方々・友達と交流するための要素があります。家の中ではただゆっくり・リラックスしたい以外に大きいニーズに遊びたいというのがあるじゃないですか。その遊びに関して、内遊びの場という要素と外遊び、いわゆるアウトドアというやつです。それに対する要素として、家の中ではワークスペース・アトリエと言われる要素もあると思う。例えばお父さんの日曜大工とか、アトリエはそこで絵を描いたり彫刻したりみたいなイメージですね。そのような要素であると思います。
まず交流をするという要素、ママ友・女性たちがちょっと集まったり、家の前を通ってて少し休んでお茶を飲んでもらうイメージで作ったんですけど、僕はガサツなのであまりわからないんですけど、うちの女房に言わせると、リビングまで上がってもらって気兼ねがない友人とちょっと気を使う人の双方だと思う。そういう括りの人とのつながりというのもあるそうなんですね。
お子さん連れでも、お子さんって一緒になったらつるんで遊んじゃうし、じっとしていなかったりゴロゴロしたりといろいろするような子どもを連れたママさんたちが集えるような部分で、この玄関の出入口を入ったところに1つのスペースをつくることでやってもらうみたいな感じです。
今度はママに対してパパみたいな感じなんですけど、これに関して一番言われたのは草野球とかソフトボールですかね。サッカーもそうかもしれないけど、よく旦那さんたちで昔、そういうのをやっていて好きで、今も活動してる人がいるじゃないですか。大抵、野球をやって勝った負けたとか、「お前今日いいバッティングやったな」みたいな感じで、その後に宴会になることが多々あるそうです。
そうすると、草野球って早朝にやるじゃないですか。そんな早い時間からお酒飲める所はあんまりないと思います。そうするとどこかの家の門先でバーベキューやるみたいな感じの勢いがあるそうなんですけど、野球やった時は晴れていたけどにわか雨でできないから困るみたいな人がおっしゃったのが、こういうところで酒盛りができる。
男友達でお酒を飲んで勢いがついた人たちがリビングに入ってこれだったら奥さんすごく嫌ですよね。でも玄関やったらいいやみたいな、玄関ちゃんと片付けて帰ってよみたいな、いい意味でそういう風に言われて、はーいって感じで大きな男たちが一緒にワイワイ酒盛りやって、そのあと空き缶・空き瓶を片付けて掃除までして帰るみたいな、微笑ましい様な形になって、ちょっといいなと思います。
交流するための活用というのもすごくあると思います。何より外に開くというのは、今の玄関は玄関ドアという境界線を隔てて入ってくる人は家族と宅急便の運転手しかいないみたいな感じになってきて、宅急便の運転手は中に入れないですよね。ここで荷物を受け取って「ご苦労様」と言うだけで終わるというと、昔は近所周りで回覧板を持ってきてくれたり、野菜作ったから食べてと持ってきて、家の玄関土間の先でやり取りして楽しい時間・麦茶を飲んだり、中には少しお茶菓子を食べたりみたいな、そういうのもあって、さっきのママ友の話もそうですが、いいんじゃないかなと思います。
内遊びなんですけど、例えば子どもたち(大人も)はゲームをやりますよね。昔はゲームなんかしたらアカンと言ったけど、最近ゲームできないなら仲間になれないとよく聞くじゃないですか。1人でコツコツやるゲームも楽しいと思うんですけど、友達とワイワイ言ってやるのもすごい楽しいみたいですね。ネット経由して遠隔でやるみたいなものもあるけど、横並びでワイワイやりながら向かい合ってワイワイやりながらやるのも結構オツだと子どもたちから聞きます。あるいは親子もありかもしれませんね。子どもたちにお父さんが茶々入れるみたいな大きいお兄ちゃんが入ってくるみたいな、これも楽しいと思うので、こういう風な内遊びの場として使ってもらう。男友達の元気な子が来てリビングでテレビをつけてワーと言うたら、お母さんも大変だと思うんですけど、ここだったら草野球のお父さんと一緒、草野球も大きい少年たちだと思う、そんな感じで楽しくやってもらえるので、こういうのもいいのではと思います。
変わったところは気分を変えて、大きいテレビでもいいし、スクリーンをかけて夏に昔、学校で大きいスクリーンを立てて昔、スライドだったんですかね、幻灯機みたいなやつでやってる楽しい時間ってよく覚えているんですけど、そんな感じで家の中のリビングで見るのとはまた違う野性味というものがあって、こういう風にして映画を楽しんでもらうみたいな内遊びもできるんじゃないかな。
人によってはそれ以外の内遊びで「僕、ザリガニを買っているんです」とか、「リビングにザリガニがいたら怒られるけど、ここなら絶対許されると思うんです」とか、そういう感じの内遊びというのがすごくいいんじゃないかなと思います。
1番この中で典型的なのは、何といっても僕が個人的に好きなんですけど、自転車ファクトリーです。土日に遠乗りするんですけど、前の日に整備したいんですよ。この整備を家の外でやれと言われるんですけど、だいたい夏だったら蚊がいるし、冬だったら寒いし、すごくいじけた感じになる。これでご機嫌にできるし、将来、自分に息子さんでも居る人だったら、息子と2人並んで整備するなんてロマンじゃないですか。そのようなことでこういう形で使ってもらえるんじゃないかと思います。
僕の友人で群馬県にKさんという工務店の社長がいますが、彼が好きなのはソロキャンプ。ソロキャンプも事前準備が楽しいようなんです。前哨戦でバーボンを飲んでから行くみたいな、よくわからないこともやったりしてます。そんな感じの外遊びの基地、ご夫婦で共通の趣味だったら、この絵のような感じで喋ってもいいと思うし、娘さんがお父さんについていってもいいよ。これもロマンですね。父親のロマンばっかり言ってますが、そんな感じでやれるということで、大きくなった子どもたちとの交流ってなかなか持てない時もある。小さい頃も大事なんですけど、ちょっと年頃超えて、所帯を持つまでの間も貴重なひと時だと思うので、そんな感じに使ってもらえたらいいんじゃないかと思います。
アトリエ系についてです。1組いらっしゃった方がよく聞いたら粘土細工と言うんですかね。デッサンをするように粘土で造形していって、それをこうやっていって作るみたいな、そんなことをやられる方がいらっしゃって、やってるときは孤独なんですって。でもこういうときにいろいろ骨組みをまとめる・プロポーションを取るというプロセスがあって、それはそれで美しい・わくわくするようなものらしくて、これを自分以外の人間も出入りする時に見るじゃないですか。この長い期間でできてカッコ良くなったねみたいなのがあると、家族の会話が弾むんですよ、みたいなことをおっしゃっていて、そういうクローズなこもってやるアトリエもいいけど、こんなオープンなアトリエもいいなという方がいらっしゃいました。そんな感じで活用してもらえるんじゃないかと思います。
例えば将来ワンちゃんを飼ったら、家に座敷犬というんですかね。家に上げていくスタイルもあるけど、人間・ワンちゃんが住むところに境界線を引くというしつけをする方もいるじゃないですか。その時はすごく寒い時に外に犬が歳を重ねたから可哀想だというか、弱って来たりすることもあるので、こういうところで繋いであげる。そこに寝床を作ってあげるのも悪くないと思う。そんな感じで意外と土間は楽しい活用する方法がいっぱいあると思います。
そのために面積を広げる必要もなくて、うまく取り込んで作ればいいと思うので、やってもらったらいいんじゃないかとご紹介をさせていただきました。こんな感じで何だかんだ家づくりについていつも話をしていますので、よかったらチャンネル登録をしてみてください。
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