寒さ一発改善!サクッとできる窓の断熱強化法
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今日は、一発でお家が暖かくなる「窓の断熱強化方法」についてご紹介します。
最近すごく寒くなってきて、寒さをなんとかしたいという方が増えていると思います。近頃のガラスを朝方に触ったら、ベチャッと結露したり、触っただけで冷たいぐらいヒエヒエですよね。窓というのは、寒さに対しては最大の弱点なんです。そのため、現在の高性能な家は窓の強化を何よりも一番に大事にしています。
今建っている既存の家の窓ガラスで一番多いのは、アルミサッシで作られたシングルガラスの窓です。昔の木製のガラス戸より隙間風が入らないからいいと言って、私が子どもの頃にもてはやされて、広まりました。それが今は最大の弱点としてクローズアップされています。窓の強化は絶対に必要です。
以前から、いろんな動画で「2重窓がいいですよ」と話してきました。窓の内側にもう1つプラスチック樹脂の枠を組んで、ペアガラスで樹脂サッシの2重窓にすると、てきめんに家の中が暖かくなるのです。そして音抜けも少なく、家が静かになります。こんなことを何回も繰り返し言ってきました。
秋が深まって以降、知り合いやお客様から「暮れに向けて実家をリフォームしたい」という相談を受けています。多くの場合はキッチンを綺麗にしたいとか、床がギシギシ言ってるから直してほしいという感じです。ですが実際にお家に行くと、歳を取ってあまり体力が無い感じのお年寄りが、とても寒い所で1人で暮らしていらっしゃったりします。
私も例によってお節介焼きなので、「綺麗にもされたらいいと思うけど窓も強化したらどうですか?」と一生懸命ツバを飛ばして説明します。「森下さんがそこまで言うんだったら1回見積もりしてくれますか?」と言ってくれて、と張り切って見積もりを持っていくと、「こんなにするんですか」と言われてやっぱり止められる方が多いのです。
一般的な1間の広さの90cmぐらいの高さの窓を2重窓化すると、業者さん・メーカーさんによって幅はあると思いますが、7〜10万円ぐらいの金額が掛かってきます。掃き出し窓と言って、6尺(1800mm)ぐらいあるような窓だったら、1ヵ所10〜15万円とか掛かるはずです。ましてや、昔だと4連のガーッと開くような大きい窓を付けているお家も、和風の家では多いものですから、そういうところに作ると1ヵ所で何十万円になります。窓は1軒の家で10ヵ所以上ありますから、1ヵ所7万円でも70万円。10万円だったら100万円ということになると、結構な金額になるのは事実なのです。
一番悲しいのが、80代ぐらいのお母さんが「私たちはあと何年生きられるかわからないし、もったいない。今までこうして暮らしてきたから大丈夫よ。今回はクロスだけ貼り替えてくれる?」みたいな感じになった時に、とても切なくなるのです。私の母も81歳なので、その姿がダブるというか。「お袋をこんなに寒い所に1人で置いておけるかな」みたいな気持ちになります。
もし2重窓のちゃんとした製品を諦めるとするならば、「プラダンで内障子を作ったらどう?」ということをお話しします。「プラダン内障子」とか「プラダン2重窓」とググってもらったら、たくさん例が出てくると思います。詳しくはそちらを参考にしてくださいね。
▼以下の動画はわかりやすいですね(@JSK-laboさん)
https://youtu.be/L-aSoUMYJoI
私は概要を説明しておきますね。窓には、ガラス障子が入っていたら、内側に四方で枠を組んであることが多いです。壁の厚みがあるので、必ず概ね5〜10cmぐらいのスペースができます。そこを利用して2重窓を作るのですが、ここにプラダン内障子というものを作るのです。
プラダンとは、ダンボール紙みたいなもので、紙ではなく樹脂で作られたタイプの物です。私たちは工事現場なんかで、床が傷つかないように養生で使ったりしています。例えばマンションのエレベーターに、引っ越しか何かで壁に養生が貼ってあったりしますよね。あれは大体プラダンです。色は真っ白だったりブルーだったりします。半透明型の一定光が入るような物があるので、それを利用します。
あとはガラスレールと言って、5mmのガラスを引違いにするような、樹脂やアルミの簡易レールがホームセンターでも売っています。強力接着タイプの両面テープなどでそれを上下に付けてもらって、そこにプラダンを差し込むだけで引き違い戸が完成です。プラダンにはいろいろ厚みがありますが、最低4mmぐらいを使うといいでしょう。ハサミでもカッターでも簡単に切れますから、寸法を取れば誰でも簡単に施工できますよ。
プラダンを差し込む時には、1回上に持ち上げて下ろさないと入らないので、レールには遊びが必要です。下はペタッと床置きタイプで、溝の深みがあまりなくていいのですが、上側は少し深めのタイプでないといけないことを知っておいてもらって、買い揃えてください。
あとは、クレセントというレバーの取っ手みたいなものが必ずサッシには付くので、クレセントの旋回分だけは内側にスペースを取るように気をつけてください。本当に簡単な作りですが、とても効果があります。もちろん2重窓ほどじゃないけど一定の効果はあるので、やってください。
プラダンはポヨンポヨンして頼りないと思った時は、ポリカーボネートという素材でできた
ポリカプラダンというものがあります。少し高いですが、素材がしっかりしているので安定します。1回プラダンで試作して、どんな感じか試してからポリカプラダンに挑戦してみるのもオススメです。プラダンに比べたら切断は難しいですが、樹脂を切断するような簡単なノコギリとか、上手な人だったらカッターでも切れると思います。
プラダンの値段は、90cmの高さで160〜170cmの幅ぐらいだったら1ヵ所1万円掛からないんじゃないかなと思います。ポリカプラダンでも、そんなにすごい背丈じゃなかったら2万円ぐらいで収まるかなと。ネットで探したらもっと安いものもあると思うし、ホームセンターによっては2重窓のキットみたいなものも売っていると聞きますので、いろいろ探してみてください。
手先が器用じゃないから、そんなに難しいことはできないと言う人に、簡単な物があります。最近発見して嬉しくなったんですけど、コアラグリップという商品です。両面テープですが、ポストイットみたいな感じで程よい粘着力を持っています。これを窓の枠の四方に貼って、大きめに切ったプラダンをペタッと貼る。これだけで簡易の内障子になります。障子みたいに開け閉めできませんが、脱着できるので、どうしても開けなければならない時はペリッとめくれます。これより簡単な方法はないです。
もしこれで味を占めたら、さらにハニカムスクリーンという断面が提灯みたいになってるやつを付けるといいでしょう。プラダンほどは安くないですが、これはかなりの断熱になると思います。
引き違いのプラダンが開けにくいとか、ブニョブニョする時は、5cm×5cmぐらいのL形のアルミアングルを両面テープで端部にペタッと貼ったら、それが取っ手代わりになります。強度補強にもなるからプニョプニョしません。こういうことだけ知っておいてもらえばできると思いますので、ぜひやってもらえたらと思います。
作り方に関しては、いろんな方が素晴らしい解説動画を上げられているので、そちらを観てください。私の拙い話は、注意喚起として頭に入れていただければと思います。
もし親御さんが1人・2人で暮らしていらっしゃって、「贅沢だから我慢する」とか「そんなにお金を掛けても子どもたちに申し訳ない」ということで躊躇されるんだったら、この味を知ってもらってください。そうすれば値打ちがあると思ってもらえると確信しています。とてもお節介ですけど、ぜひやってみてください。
この動画は12月に公開するので、クリスマスの時期が近いと思います。温泉旅行をプレゼントしたりするのもいいと思いますが、お子さんを連れておじいちゃん・おばあちゃんの家に行って、これをやってあげるのも素敵だなと思います。多少曲がったとしても子どもや孫が作ってくれたら喜ばれると思うし、効果も出るはずです。すごくいいクリスマスプレゼントになるんじゃないでしょうか。最後にお節介の上塗りをして、今日のところはお話を終わりたいと思います。ぜひ参考にしてください。
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