部屋の雰囲気が変わる!カーテンの選び方と取り付け方
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今日のテーマはカーテンです。
カーテンってインテリアとして考えた時に意外と重要なんですよね。場を支配する力みたいなものがあります。そこで今回はカーテンの種類とかっこいい取り付け型について解説しようと思います。
僕のスケッチを見てください。
カーテンの種類というより、窓のインテリアのバリエーションみたいな感じで捉えていただければと思います。
まず一般的なカーテンにドレープカーテンというものがあります。あとはブラインドがありますよね。
1つ目のドレープカーテンの中には、よく見る左右にシャッと開けるタイプもあれば、劇場で使われるような緞帳のようなタイプもあります。これはシェードとかバルーンと言われています。バルーンとかシェードというのは結構難しいもので、ぜひプロの意見も聞いた上で取り付けを検討してもらえればと思います。(この話をすると長くなるので今回は割愛します。)
ドレープカーテンに話を戻します。これとの組み合わせで多いのがレースカーテンです。ドレープカーテンとレースカーテンのダブルで掛けることが多いです。このケースの注意点と、ブラインドタイプのカーテン(スクリーン)の注意点について解説したいと思います。
ドレープカーテンとレースカーテンというのは、一般的にはダブルで付けることが多いです。その時に知っておいていただきたいのが、取り付け方のバリエーションです。
まず1つが正面取り付け。簡単に言うと“ダブルレール”というレールがあって、それをブラケットで壁側に留める方法です。もう1つが天井付けと言って、天井の水平面に対して付ける方法があります。8〜9割のお家は正面付けを採用していると思います。
この正面取り付けというのは、窓があるとすると、窓の上にカーテンレールを取り付けて吊り下げるケースが多いです。
あとは“ローレット”というものが一時期流行りました。木の棒みたいなのがあって、両端に丸いキャップが付いてるものですね。ここに木のリングが通っていて、カーテンが下がっているもの。レールを装飾品として見せるようなものになっています。ちょっと前は「私はこれがどうしてもやりたいの!」と言う女性が多かったですね。
ただ、ローレットはカーテン単体で考えると難しいものです。と言いますのが、ローレットを取り入れたいのって大体リビングなので、近くにエアコンをつけたりしますよね。
あと、窓って壁の中央に取れたら良いのですが、大体は左右どちらかに寄っているケースが多いです。しかも窓が入隅になると、カーテンを掛けるための棒は窓のサイズより長くなります。そうるすと入隅だったら棒が壁に当たるとか、エアコンに当たるからとなって片側をポンと切ることになるんですね。これが注意点で、ローレットはシンメトリーだと見栄えが良いですが、片方を切ると「なんでこっちはないの?」と違和感が生まれます。
せっかく頑張ってローレットを付けた意味がなくなるケースもあるので気を付けてください。
正面付けのバリエーションですが、カーテンの引っ掛け方には2種類あります。
1つ目がレールを見せるような形で付けるやり方、2つ目がアジャスターフックと言うものを使ってレールが見えないようにカーテンを付けるやり方です。
これは後者のカーテンレールが見えない方が、見た目がかっこいいです。
装飾型のレールをする場合は、レールが見えたほうがいいですよね。でもレールの材質によっては隠したほうがいいこともあります。木のレールは見えたほうが良いですが、ステンレスやアルミだとあまりかっこよくないかもしれません。
今はほとんどのお家がアジャスターフックになっていて、大体4cmぐらい動かすことができます。4cmって結構大きいです。レールをカバーできるので、これをちゃんと使ってもらえたらと思います。装飾のレールに憧れがあるのもわかりますが、家の間取りによって良し・悪しあるということも知ってもらえたらと思います。
アジャスターフックにしてレールが上手に隠れるようにすると、見た目がスッキリします。今回は、もっとスッキリ見える方法があるのでご紹介します。それが天井付けと言われているものです。
昔はカーテンボックスというのが天井に埋め込まれているお家がありました。
今取り入れるとしたら、ほんの2〜3cmぐらいのカーテンボックスでいいと思います。これを1段埋め込ませるんです。(大工さんにとっては手間の掛かる作業になりますが。)
カーテンボックスの何がいいかと言うと、カーテンを閉めた時にちょうど天井から床まで、直線ラインで綺麗に隠れるんですね。
デザイナーとか美意識の高い設計士の方がよく言うのですが、家のインテリアというのは
ラインが減れば減るほど美しいです。こういう法則があります。逆にラインが増えるとノイズが増えたような感覚を持ちます。
カーテンボックスを取り入れると、カーテンの生地が余分に必要になります。でもリビングのような家の見せ場となる部屋とか夫婦の寝室には、カーテンボックスを取り入れてもいいんじゃないかなと思います。
天井付けで、カーテンボックスは使わずに、上スレスレまでカーテンを付ける方法もあります。でも、あまりスレスレだとカーテンと天井が擦れたりしますので、可能ならカーテンボックスを使うやり方がおすすめです。
それと併せて、カーテンのたまりの話をしておきます。
カーテンレールというのは窓の幅よりも長くないといけないです。外側に“たまり”ができないですからね。中に食い込んだら窓が狭くなります。
せっかく窓を大きく取って、家の中に光を取り込もうと思ってもカーテンが邪魔することがあります。気の利いた工務店さんであればレールのたまりを計算してくれると思いますが、みなさんの方でも意識していただければと思います。
次にブラインドです。
ブラインドにも種類があって、何を選ぶかということと収め方の2つがポイントになります。
みなさんが良く見るブラインドは、横に長い板が並んでいますよね。これは専門的な分類で言うと“ベネシャン”になります。それに対して“バーチカル”というものがあります。“ベネシャン”は板が横になのに対して、“バーチカル”は縦です。これはおしゃれなショップとか美容室などで見かけることがあります。
縦に下げて、幅が広くて、揺れながら動くので光がきれいに見えたり、入る光が調整されて柔らく見えたりします。
“プリーツスクリーン”というのもあります。
1枚のカーテンを串刺しにして、紐で引っ張り上げるもの。パタパタッと畳んでいくような形になっていて和風な感じです。これも光が透けたりするやつがあったりして、結構きれいです
それから“ロールカーテン”。これも結構見かけますね。値段も安くていいんですが、光の加減の調整はできないです。開けるか、途中で止めるか、全部閉めるかになります。
最後に紹介するのが“ハニカムスクリーン”です。これは最近僕たちがよくおすすめするものです。プリーツに似てますが提灯状になっていて、下までさげると表と裏の生地の間に空気層ができるんです。断熱性能が担保できるのがいいんです。
例えばペアガラスの窓に、ハニカムスクリーンを取り付けると、トリプルガラス並みになったりします。もしくはハニカムスクリーンで縦が2層になってるようなやつを付けると、
断熱性能がすごく上がってトリプルガラス以上になるケースもあります。
ブラインドだったら断熱機能がない物が多いですが、ハニカムスクリーンだと断熱機能があるんですね。 カーテンは布なので分厚ければ断熱性能が高くなります。
でもカーテンも上に隙間があれば、そこから空気が出たり入ったりします。そこでさっきの天井付け&カーテンボックスというのを採用すると空気が出入りできる所が少なくなるので断熱性能が高まります。
そういう視点で、カーテンかブラインドなのか考えていただいたり、収め方や取り付け方を気にしていただくと、見栄えも性能も満足度の高い選択ができます。
いろいろ考えて家を作っても、選ぶカーテンの柄で家の雰囲気がバッと支配されてしまうことがあります。付け方によっては「もったいないなぁ」と思うこともあるので注意してください。
ブラインドにもカーテンにも共通することで、すっきり収める最大のポイントがあります。
窓って四方ありますよね。で、窓と壁のところには奥行きというか懐があります。深ければ10cmぐらいあります。ブラインド系統は、この懐に収めてもらうと見た目がとてもスッキリします。レースカーテンも同じですね。
カーテンはオーバーサイズにして取り付ける美しさもあるので、好みが分かれると思いますが、ぜひカーテン屋さんとかに行ったときはサンプルを見ていただくといいです。
そういうところを踏まえてもらうと、ハニカムブラインドでも窓の種類によっては取っ手があって、これが大きくてぶつかるから、ブラインドを前に出して取り付けないといけないケースがあります。でも懐の空間にスパッと取り付けられると空気が出入りできる部分が狭くなるので、より断熱性能が上がります。
これを知っていただくと家の見た目も性能も良くなりますので、参考にしていただきたいです。
最後にドレープカーテンのいいところをお伝えしたいと思います。それは吸音機能があることなんですね。
テレビの音を美しく楽しみたいとか、ステレオの音を楽しみたいという人の場合、遮音に関しては結構気にされています。でも音がきれいに聞こえるのには、遮音だけだと半分しか満たせていないんです。吸音が、もう半分の要素になります。
ラグを敷いたり、布製のソファを置いて、そこに吸音させることもできますが、カーテンも立派な吸音装置として活用できます。
もしオーディオとかにこだわりがあるのであれば、ドレープカーテンはおすすめです。
音とかインテリアのセンスも考慮しながら、カーテンの種類選びと取り付け方を考えていただくと、みんなが満足する家づくりにつながりますので参考にしてみてください。
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