意外に忘れるバスタオル掛けを考えてみた
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今日のテーマはバスタオルを掛ける場所についてです。
バスタオル掛けって、建物の完成をチェックしに行ったときに「これ大丈夫かな?」と気になるところの1つなんですよね。
担当者とチェックをしていて「これってどこにバスタオルかけるん?」というやりとりをすることが、よくあります。特に若い担当者だと最初から想定してなかったケースもありますね。
一方で、若い方と話をしているとタオル掛けがいらないというケースもあるんです。人によってすごい幅があるなぁと感じましたので、そのことについても話をしたいと思います。
僕のスケッチを見てください。
これは僕がよくおすすめするお風呂とサニタリーの平面図です。一坪のお風呂と一坪のサニタリーという設計をしています。
僕はここ数年、「サニタリーに収納をしっかり取ってくださいね」ということを強く言っています。サニタリーに収納をしっかり取ると、一部の壁がなくなります。壁がなくなって、かつ、入り口の扉を内開きのものにすると建具と干渉するので、バスタオルを掛ける場所に困ってしまうんですね。バスタオルって結構大きいので、掛ける場所もある程度の大きさが必要です。
若い担当者と話していると、こういうところが忘れがちというか、気にしないことが多いなぁと感じていました。
で、今回この動画を撮るにあたって、社内の女性たちに話を聞いてみました。そうしたら「タオル掛けなんかいります?」と言う回答が結構多かったんですよね。(僕はタオル掛けが絶対ないとアカンおじさんなんで「なんでなん?」と思いました。)
今の子はお風呂から上がってバスタオルを使い終わったら、かごにポンと入れて終わると言うんですよ。だから「掛けるところは無くていい」となるそうなんですね。
その話を聞いて「まぁ確かにそういう時もあるわな」と思いつつ、一方で「一時的にでも掛けられる場所がある方が便利じゃない?」とも思いました。そこで次は僕と同年代の人たちに聞いてみたんです。すると、ほとんどが「バスタオル掛ける場所は必要」と言うんですね。
この結果はそれぞれの好みもあると思いますが、ひょっとしたら歳とともに、タオル掛けが必要な生活習慣に変化していく可能性もあるなと思いました。
例えばうちの娘の話をすると、彼女は綺麗好きなんですね。でも将来、子育てするようになったら、きれいな状態キープしたくてもできないような状況になることもあり得るわけです。そうなるとタオルをちょっと掛けておく場所があったほうがいいと思うんです。
なのでおせっかいおじさんの僕としては、「今は必要ないかもしれないけど、将来ほしくなったときのために付けれるようにもておいたら?」というのが、若い方への提案になります。
お風呂から上がってすぐタオル使う場合でも、タオルを収納する場所というのはお風呂の近くに必ず要りますよね。その際、収納を開き戸のものにすると壁面が減るので注意が必要です。
それで代案なんですが、入り口の扉は引き違いの扉でもいいと思います。脱衣所に入るときは開けて、使っているときは閉めるといった使い方です。建具にバーをつければタオルが掛けられます。引き違いではなく1枚の建具でも、タオルを掛ける場所は作れますので、これもOKです。
ちなみに僕の家ではこうやってタオル掛けをつくっています。まぁタオル掛けと言いつつ、洗濯ネットとかタオル以外のものも掛けています。タオル掛けがいらないという人も、ネットとか濡れたものを一時的に掛けるのに使えたりしますので、おすすめしておきます。
設計上、どうしても壁面が取れないときはタオルフックを使うという手もあります。
ホテルに行くとバスルームユニットのドアにタオルフックがありますよね。複数用意しておけば「これはお父さん用、 これはお母さん用」という風に使うこともできます。複合タオルバーと言って、何本かのバーが出てくるようなものを使うのもいいかもしれません。
タオルバーがいる・いらないに加えて、バスタオルの寸法にも人それぞれで好みがあります。僕は65cm×130cmぐらいのやつが好きなんでが、うちの子どもたちは髪の毛が長いので75cm×120cmぐらいのものが良いんだそうです。
そうすると、掛ける場所を作るなら少なくとも75cm ×70cmくらいの割と大きな壁面空間が必要になります。
家づくりが進んで、サニタリーの収納について考えがまとまってきたら、次はぜひとも「我が家はそもそもタオル掛けがいるのか?」についても考えてみてください。それで「せっかくだから付けておこうか」となったら、どこに作るのかを考えていただくと良いです。
綺麗好きな性格でタオル掛けいらないと言う人でも、僕は作っておいたほうが、のちのち役に立つと思っています。
その上で、今回バスタオル掛けの話をしたので、キッチンのタオル掛けについても話をしようと思います。
キッチンもタオルを使うことが多い場所ですが、お風呂と同様に掛ける場所が考えられてないことが多いんですよね。
キッチンには台拭きと言われてる、ダイニングテーブルの天板のような比較的綺麗なところ拭くものと、雑巾と言われる食べ物や飲み物を床こぼしてしまったときなどに拭くものの2つがあります。
汚れたところを拭くものや水拭き用の布は一時的に掛けられる場所やバーがあったほうが便利です。こういった布は何種類か用意して使い分けたい人もいらっしゃると思います。その方はS字フックも用意しておくといいですね。
それからタオル掛けで、バーが何本も出てくるようなタイプもありますよね。これも台所にほしいと思っていたのに、置き場所を考えていなくて後悔したという話があります。せっかくお金かけて良いシステムキッチン導入したのに、後付けで安いタオルバーを使っていたりすると「なんだかもったいないなぁ」と感じますので、キッチンを選ぶ際に、一緒に考えていただけたらと思います。
快適な暮らしを実現するには、間取りや設備のほか、こんな風に具体的な生活習慣に合わせて、仕様を決めることも大事です。
お風呂周りやキッチンがスッキリしているのって、気分良く暮らすことに繋がります。なので間取りや設計が大詰めになった方は、一度タオル掛けについても検討してみてください。
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