ウォークインクローゼットよりデイリークローゼットが重要
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今日のテーマはデイリークローゼットについてです。このデイリークローゼット、僕は結構重要だなと思っています。
家づくりされるにあたって、やはりみなさん「収納をちゃんと作りたい」という気持ちがありますよね。収納には用途や種類がたくさんありますが、このデイリークローゼットは特に意識していただければと思っています。
今動画を見ている方で、この「デイリークローゼット」という言い方にビビッとくる人もいれ、何それ?という人もいらっしゃると思うので、少し解説します。
そもそもクローゼットですが、ここ2、30年の家づくりで一番ポピュラーで、かつ憧れるのがウォークインクローゼットになると思います。夫婦の主寝室に隣接した形で作られる収納ですね。中は洋服が掛けられるもの。これが主流で必ずといっていいほど作られます。
僕はウォークインクローゼットも、もちろん作っていただいたらいいと思いますが、それ以上にデイリークローゼットが重要かなと考えています。そのことを解説するために、まずは生活パターンについてお話しさせてください。
まず男の人に多い生活パターン。僕もその1人なんですけど、2階の寝室で朝起きて、次に何をするかというと1階に降りて、トイレかサニタリーに向かいます。トイレを済ませたり顔を洗ったら、ダイニングになります。(顔を洗ったあと、犬の散歩にいくこともあります。)ダイニングに着いたら女房が作ってくれた朝飯を食べる。その後は再びサニタリーに戻って歯磨きをします。これらのことが終わったら、やっと仕事着に着替えます。ここでクローゼットに行く必要があるんですね。
うちの家にもウォークインクローゼットが2階にありますが、着替えるために、そこまで行くかと言うと、僕は行きません。2階に上がるのが面倒なのでね。そうすると、1階にクローゼットがあるのが重要、という話につながってきます。
僕は25年ぐらい前に家を建てた時に、この着想があったので1階にクローゼットを作りました。それがデイリークローゼットになります。これは作って大正解でした。着替え〜出勤の流れがスムーズです。
僕は、多くの人が朝起きてから出かけるまでに同じような流れを踏んでいると思っています。なので1階にデイリークローゼットを作ることをおすすめしています。1階で朝食とって、また2階に上がるのはなんかなぁ…と感じるはずなのでね。
ちなみに女性ですと、こんな生活パターンの方がいらっしゃるかもしれません。起きたらすぐにクローゼットで着替えたい人。うちの妻は、まさしくこのパターンです。特に冬場は起きたらすぐに暖かい格好に着替えます。その後は1階に降りてサニタリーで顔を洗っています。その次はキッチンに行って朝食の準備をして、ごはんが終わったら再びサニタリーに戻る。ここで何か顔洗ったり、歯磨いたりしていますね。彼女は僕の仕事手伝ってくれてるので、僕より少しあとに出勤をする、というのが、ウチの家の生活パターンになります。
こうやって生活パターンを振り返ってみると、クローゼットは1階にあってもいいですよね。2階にしか作ってなくて、毎朝、着替えのために階段をのぼるのは面倒になってしまうと思います。だから僕は「面積が許せば・・・」というよりは、他のなにかを犠牲にしても1階に普段使いのクローゼットがあった方がいい、という考え方を持っています。
ちなみに、この1階のクローゼットにしまうのは普段着になります。仕事用のスーツや作業着、子どもの制服とかですね。普段着る服をしまうのでデイリークローゼットと呼んでいます。
それ以外のクローゼットは、今の時期とは反対のシーズンの服をしまうのがいいと思います。今が夏だったら冬、冬だったら夏物ですね。あとは特別な日に着るおしゃれ着。2階のクローゼットには、そういったものを収納する。なので2階のクローゼットは夫婦だけじゃなくて家族全員で共有するという手もあります。
繰り返しになりますが、1階にデイリークローゼットを作るのは、すごくおすすめです。一番いいのはお風呂とサニタリーの近くに作るパターン。可能なら玄関にも近いといいですね。
普段から時短を意識していたり、動線に詳しい人からすると「森下さん、今更なんなんですか」と言われてしまうかもしれません。でも、いろいろなお客さんとお会いしていると、「そういうの俺はよう分からへんからアンタ考えて」というご主人がいたりするんですね。でもですね、デイリークローゼットを作ることで、一番恩恵を受けるのは旦那さんなんです。次が子どもたちかな。なので、今回改めてお伝えしました。
さらにですね、可能なら、着替える場所には家族のルールを設けてもらえたらと思います。例えば脱いだ物は、「白い物と柄物と分ける」とか「脱いだ物はここに置く」とかです。(僕は脱ぎっぱなしにするクセがあるので、しょっちゅう怒られています。「脱ぎっぱなしはダメ。ちゃんとひっくり返しておかないと洗濯の時に大変なんや」って言われます。)
こんな感じでルールも決めておくと「名もなき家事」と言われてる、大げさじゃないんやけど結構手間がかかる作業が軽減されていきます。なので、みなさんには可能なら家づくりの最初の段階でデイリークローゼットを作ることを検討してほしいと思います。家族が楽しく、仲良く、協力し合って暮らせる家に繋がりますので、ぜひ参考にしてください。
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