意外に重要な自転車置場を解説します
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今日のテーマは自転車置き場です。
家づくりを検討されている方、
自転車置き場について考えたことありますでしょうか?
家づくりとなると、みなさん間取りとか、
設備、デザインのことに頭がいきがちです。
以前、別の動画では、こうしたことも重要ですが、
車の配置も大切ということをお伝えしました。
車をどこに置くかで、
せっかく作った間取りの良さが
損なわれてしまうことがあるんですね。
これと同じような意味合いで、
自転車置き場というのも、いい家を作るために重要です。
今回、この自転車置き場を考えるにあたって、
鈴木先生が書かれた「片付けの解剖図鑑」
というベストセラーの本を思い出しました。
この本の中でも、自転車置き場というのはすごく重要、
という話が出てきます。
また、鈴木先生は「ある家があったとして、
そこに住む家族の人数と、その家にある
車輪のついた乗り物の数というのは、ほぼイコールだ」
ということも、おっしゃっています。
よく考えてみれば当たり前のことですよね。
例えば小学校の子が2人いる4人家族なら、
自転車も4台あることが多いです。
お子さんがもう少し小さい場合なら、
三輪車とか乳母車に代わります。あるいは、
大人が歳を重ねていけば、
場合によっては歩行器が必要になったりもします。
人間は生活する上で、意外と車輪のついた
乗り物が必要になるんですよね。
今、車輪のついた乗り物を色々と挙げました。
三輪車や乳母車は家の中に置くこともありますが、
自転車は大きいので、外に停めることになりますよね。
自転車1台を普通に停めるのには60cm×2mぐらいの
スペースが必要になります。
自転車はペダルやハンドルが横に出ているので、
細すぎるスペースだと停められないことがあります。
畳めるタイプは話が別かもしれません。
でも、乗る時にいちいち組むのが面倒になりますから、
結局はそのまま置ける大きさを確保する必要があります。
また、自転車置き場のポイントとしては、
雨に濡れないことが重要です。
これは駐車場以上に気をつけたいことでもあります。
例えば、お子さんが高校生になって自転車で通学するとします。
夜に雨が降って次の日サドルが濡れてたら、
乗るのに躊躇しますよね。
拭けばいいと思うかもしれませんが、
雨が染み込んでいて、
拭くだけではカバーできないこともあります。
なので、自転車置き場というのは、
しっかり停められるスペースと雨から
守ってくれる屋根の両方が必要になります。
これらのことを踏まえて、中学生〜高校生の
子どもがいる5人家族に当てはめると、
2m×60cm×5ぐらいのスペースが、
自転車を置くためだけに必要になります。
2m×3mって軽自動車ぐらいあります。
なのに、自転車置き場というのは計画の中で忘れがちです。
「自転車置き場くらい、後からなんとでもできる」
と思われる方も、いらっしゃるとおもいます。
でも僕が、現場周辺の家を見ていると、
最初から考えたほうがいいと思うんですね。
例えば、ものすごく外観にこだわっていたり、
庭もきれいに作ってある家でも、
自転車が後付で玄関に斜めに置いてあったりすると、
良くない方向に目立ちます。自転車を置く場所がなくて、
玄関前に倒しておいているお家もあります。
そうすると、せっかくの外観を残ってしまします。
また雨から守れないので、天気が悪い日はサドルが濡れていたり、
汚れていたりして、乗る時にすぐ使えない、
ということもあります。なので自転車置き場というのは、
間取りや駐車場と同じぐらいの優先度で、
考えていただきたいです。基本設計の初期段階なら、
しっかりとしたスペースが取れますので。
とはいえ、自転車置き場にそこまでのスペースが
確保できないときもあると思います。
中途半端なスペースになってしまった場合、
僕たちは、縦置きタイプの自転車置き場をご提案しています。
もし、置く場所を工夫できるなら、
僕は玄関のそばに作るのが一番いいと思います。
駐車場も玄関の側にあるほうが雨に濡れなくていい、
と言われますよね。
自転車も全く同じです。庇(ひさし)を延長して、
玄関とカーポートの間の空間をカバーする。
そこに自転車を置くのが最高にいいと思います。
今ある外構に手を加えて、庇を少し延ばすことで、
自転車置き場を作る、というのもいいプランです。
変なサイクルポートを建てるより見た目がいいし、
機能面もいい。雨の日にお出かけするとき、
傘を広げたり畳む場所として使える側面もあって、
いい暮らしに繋がっていくはずです。
忘れられがちな自転車置き場ですが、
使い勝手の良さに関わる部分ですので、
ぜひ優先順位を高くして、
計画を進めていただけたらと思います。
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