この冬は、断熱の勉強をするために、北海道に行く機会がけっこうありました。やはり北の大地の気候は、暖冬とはいえ関西とはひと味違いました。
意外に思われるかもしれませんが、北海道の暮らしは寒くありません。もちろん気温は、都市部である札幌あたりでもマイナス5度くらいは普通で、寒い日はマイナス10度まで下がることも多いので、野外は当たり前に寒いです。
でも、室内の温度はしっかり暖房するので軒並み20度以上。列車やバスはヒーター全開でセーターなど着ていると汗ばむくらいの温度(たぶん25度くらい)なのです。
「北海道では、1月が一番アイスクリームが売れる!」地元の人たちと話をすると、必ずこのフレーズが出るのですが、屋内温度がこれほど高いなら「冬でもうまい」と納得出来ました。
しかし、それだけ暖かいと暮らしやすい気がしますが、関西人の私は1週間ほどの旅でしたが、かなりストレスを感じました。そのわけは、屋内空間が異常に乾燥しているのです。
どれくらい乾燥しているかというと、たとえが、お風呂に入って湯船から出ると、本州とは違うスピードでドンドン身体が乾いてくるし、頭はドライヤーで乾かさなくても数分で乾いてくる感じです。バスルームユニットの中で洗濯モノを干しても、結構なスピードで乾きますから、乾燥感は半端ではありません。
湿度計を見てみると、精度の問題もあると思いますが、相対湿度で10%くらいはザラで、ある場所では0%なんていう、目がテンになるような時もありました。
北海道の人は、「なぜ平気なんだろう?」と思いましたが、地元の方と色々話をしていると、すこし分かって来ました。
北海道の人は、冬関西に来ると気温は明らかに関西の方が高いのですが、なんだか寒く感じることが多いそうです。また、夏場は30度を超えてくると、溶けてしまうような厳しさを感じるともいわれていました。
多分その秘密は「汗腺の数」ていうのが、私の見立てです。つまり、関西の我々よりの北海道で生まれて育った方は汗腺の数が少ないので、汗として水分を失いことは少ない。
だから、乾燥に強い。反対に汗を出すことは不得意なので、暑いところや湿気が多いところにくると、体温調節がしにくいのでぐったりしてしまうという感じです。
なので関西であっても、北海道仕様の断熱性能にしてただ室温が高い家にしても、調湿(冬場は加湿、夏場は除湿)されていないと、身体に優しい家にはならないことは明白なのです。
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お肌も髪の毛も、もちろん目や鼻・喉などの粘膜部分は適切な湿気がないとかならず困った状態になります。
4月になり湿度も上がり、喉元すぎればと言う感じですが、時に乾燥して、花粉なんかは益々活発に飛び回ると思います。
もし、ご家族で花粉症の方がおられるなら、今しばらくは加湿も気にしていただけたらと思います。花粉症などアレルギー反応には粘膜保護が一番重要です。
本当を言うと、花粉症じゃない方の健康と美容にも直結しますので、どうかどうかご注意ください。