”賦課金(ふかきん)”という言葉をご存知でしょうか?
もともとの意味は、その土地に暮らして、恩恵を受ける者が、公に対して納めるお金のこと。例えば、流れる用水路からお水をいただいて、お米や野菜を作っていた農家は、農区や村に、お金や役務を提供していたものです。まあ、恩恵受けているので、当たり前に考えて払うべきお金(手間)ですね。
さて現代。関西に住む住民は、農家じゃなくても、一律にある賦課金を支払っています。それが、「再エネルギー発電促進還付金」(略して再エネ賦課金)。
「そんな税金私は払ったことないけど」というあなた。実はこのお金、毎月関西電力に支払っている電気代の中に含まれています。
図で表すとこんな感じ・・・
関西電力のHPを紐解くと、以下のような説明が載っています。
「再生可能エネルギー発電促進賦課金」とは、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって電力の買取りに要した費用を、電気をご使用のお客さまに、電気のご使用量に応じてご負担いただくものです。
ちょっと乱暴な説明になりますが、身近にある再生可能エネルギーとは、日本の場合だいたい“太陽光発電”を意味します。個人宅か商業用メガソーラーかは置いておいて、それらの発電した電気を、固定価格買取り制度で関西電力が買い取ってあげる時に生じるコストを、電気使う人たちに一律に請求して負担してもらいますということです。(風力発電、地熱発電などもっといっぱいありますが、太陽光発電と比べる少ないという現実で割愛。)
???? 多分、これ読んで「なるほどー、そういう恩恵が私たちにあるなら、しかたないね~」と理解できる方いないですよね。
がんばって解説します。
日本は、93年ころから、省エネや、地球温暖化阻止にむけてCO2削減せねばという事で、色々な政策を発動してきました。再生可能エネルギー発電の促進は、将来的に、日本国民にとって非常に大きな恩恵になりうるということで、行政はこのことに電力会社を巻き込んで、どんどん進めているのです。
どうです?なっとく出来ましたか?
私は小さな人間なので、、日本がよくなる方向になるならしかたないと思いたいのですが、「なんか太陽光発電して儲けている人のために、発電していない私が損をしている」と、怒っている方に、思わず共感してしまいます。
具体的な金額で言うと、一般的な家の場合1か月の電気の使用量は800kwhくらいなので、kwhあたり2.95円加算で計算すると月2,000~2,500円くらいかなと思います。(省エネ性の低い家はもう少し多いかもしれません。) それくらいと思う方もいるとは思いますが、なんせ固定費なので、1年で3万円、10年で30万円と確実に負担は累積してゆきます。
さらになんといっても、再エネ賦課金はこれから年々値上がりしていくと言われてますので、30年なら金利を含むと100万円を軽く超えてしまう可能性大なのです。なかなかシビアな問題ですよね。
「再エネ賦課金払いっぱなしはイヤだな~」もし、あなたがそんな風に思われるなら、当社のスタッフに声をかけてください。詳しくシュミレーションして「対策」考えますよ!