モリシタ・アット・ホームの森下誉樹(もりしたたかき)です。
来る2018年:新年度より、6年ぶりに代表に復帰します。
はじめての方もおられるかもしれませんので、自己紹介をさせて頂きます。私は1962年、宍粟市波賀町にて、曽祖父、祖父、父と3代続く大工の家系に生まれました。大学の建築学科を卒業後は大手ハウスメーカーに就職。27年前に家業であるモリシタ・アット・ホームに戻り代表に就任しました。ここ最近の6年間は、前社長に会社をお願いして全国工務店組織の世話役として活動しておりましたが、この度念願かなって家づくりの現場にも戻ってまいりました。
実は、私自身は22年前に建てた大手ハウスメーカーの家に暮らしています。当時は、ハウスメーカーの指定工事店も営んでいたので付き合いの部分もありましたが、95年の阪神淡路大震災の直後ということもあり、地震に負けない家という点で、プロの一人として悪くない選択だと思い家を建てました。
さてあれから22年、55歳の年齢になって改めて感じることは、「ほんとうにいい家とはどんな家だろうか?」ということです。
我が家は、妻と2人の娘、そして母の女性ばかりの家族なので、前々から「冬の朝一番に寒さがイヤ」とか「足元が寒くてつらい」といった愚痴は耳にしてきました。ですが、家にいる時間が短い上に暑がりの私は、真剣に受け止めずスルーしていました。22年前は冬の寒さなんてまったく苦にならなかった私ですが、この数年は冬の寒さが、まさに骨身にしみることを体感するようになりました。ようやく我が家の女性の身になることが出来るようになったのです。
もちろん、命を守るという視点で考えると、地震に負けない家という視点が大変重要なのは変わりがないのですが、同等以上に重要と感じるのが「家は暖かくなくてならない」ということです。寒さによるヒートショックなんて例をださなくても、風邪をひきやすかったり、肌が乾燥したり、なにより日々の暮らしに苦痛がないことは、快適なくらしにはなくてはならないものです。
今、家づくりの現場では、大きな逆転現象が起きています。つまり「工務店がつくる木の家のほうが、大手ハウスメーカーの家より高性能である」といった感じで、従来のイメージが逆転しつつあるのです。私たちのような町の工務店にとって、非常に面白い時代に入りました。現場にかかわる一人として、しっかり「ほんとうにいい家」にこだわっていきます。
このブログでは、現場で感じる生の情報を発信していけたらと思いますので、よかったら時々見に来てくださいね。