プランのヒアリングの時に、
片付けの苦手な方は、
できるだけ大きく収納を
取る傾向があります。
しかし大きく取っても、
家が片付いていないご家庭も
たくさん見てきました。
なぜ、新築を建てて収納が増えた
はずなのに、家が片付かず、
すぐに散らかってしまうのか?
よく『片付けられない性格』
と言いますが、では性格のせい
なのでしょうか。
いいえ、違います!
片付けられないのは、
収納の大きさでも
性格のせいでもありません。
ほとんどのケースは
家に問題があるからなのです。
これは収納アドバイザーの
草間雅子先生から教えて頂いた事です。
私がこの仕事をしてきて、
思いもしなった収納の話だったので
初めて先生の話を聞いたときは、
とても衝撃的でした。
突然ですが『収納率』という
言葉をご存じでしょうか?
住宅会社の営業マンがよく使うので、
耳にしたこともあるでしょう。
『収納率』を調べてみると、
住宅の床面積に占める収納面積の比率のこと。
家族構成や生活様式によっても
異なるが、一戸建て住宅では
収納率12%以上が理想と書かれています。
住宅会社は建築のプロであっても、
収納のプロではありません。
収納に詳しくない営業マンや
設計士は、数字で表すことができる
収納率を使う事で提案がしやすくなります。
しかし、収納率を基準にして
間取りをつくると、
必ずと言っていいほど、
家づくりは失敗してしまいます。
質問です、衣類はどこに収納しますか?
多くの方は、こう答えるのではないでしょうか。
2階の寝室に隣接する
ウォークインクローゼットや、
お子さんの衣類は子供部屋に収納する。
間違いではありませんし、
大きなウォークインクローゼットを
2階に設けて満足されている方も
いるかもしれません。
しかし衣類を2階に収納するものと
思い込んでいないでしょうか?
たとえば、
ご主人がお仕事から帰ってきて、
仕事着はどこで着替えていますか?
2階のクローゼットまで
着替えに行くのは面倒で、
ついついLDKに置きっぱなしに
なっていませんか?
これは収納率を基準に考えた間取りのあるあるです。
2階のウォークインクローゼット
にしまうのが面倒になると、
どんどん使われなくなり
クローゼット内はスカスカ、
気が付けばLDKが衣類であふれ
部屋が片付かい状態になっていきます。
住む人の行動パターンに合わせた
間取りにしなかったために
起きてしまったことで、
性格の問題ではないのです。
収納率がいかに家づくりおいて
意味がないものだという事が
分かっていただけたのではないでしょうか。
2階まで着替えに行くのが面倒な
ご家庭は、1階に仕事着がしまえる
デイリークローゼットを
作っておけばよかったのです。
広い収納を取る必要はなく、
平日のお仕事着が掛けられる
スペースがあれば、
LDKは十分片付くと思います。
住まいに人を合わせるのではなく、
人に住まいを合わせた間取りや
収納をつくることがとても大事なのです。
収納でのお悩み方は、
弊社モデルハウスを見学ください。
◆モデルハウス見学はこちら◆