みなさん こんにちは。工事課の木津です。
最近、どんなお家がほしいですか?とご質問すると「丈夫な家、強い家」がほしいとお答えになるお客様が増えてきている印象が強いです。
それも、近年全国的に頻発している地震によるものだと思います。
では、丈夫な家にするにはどうしたらよいのでしょうか?
太い柱を入れる? 太い梁を入れる? 筋交をたくさん入れる?
一昔前までは、大工さんの経験と勘の世界であり明確な根拠はありませんでした。
でも今では、ご存知の方もいらっしゃるとおもいますが、目安とするひとつの基準があるんです。
それは、耐震等級というものです。
簡単に説明しますと、耐震等級は1,2,3と3つの等級で評価され、数字が大きくなるほど丈夫な家ということになります。
耐震等級1は建築基準法レベルの強度があるというものです。
建築基準法レベルって、言い換えれば最低限のレベルってことなんです。
以前、耐震偽装という言葉がニュースをにぎわしたことがありましたが、この耐震等級1をもみたしていなかったからなんです。
次に耐震等級2ですが、等級1の1.25倍の強度と言われています。
少し前まではこの耐震等級2をクリアすることを私たちも1つの基準としてきました。
しかしH28年の熊本の地震で、耐震等級2の家でも被害を受けたという大変ショッキングなことがおこりました。
こうなってくると、耐震等級3をクリアすることがこれからの家造りの基準になってくると思います。
耐震等級3は等級1の1.5倍の強度となります。
ちなみに、警察署や消防署はこの耐震等級3で建てられています。
「耐震等級3って丈夫そうなのは分かるけど、建築費がものすごく高くなるんじゃない?」と思われるかたも多いと思います。
実はそんなことはなくて、いろんな工夫により木造でも耐震等級3の家が建てられるんです。
ですから、これから家造りをされる方にはこの耐震等級3の家を建てられることをお勧めいたします。
ただしチラシなどでよく見る「耐震等級3相当」って言葉にはくれぐれも注意してくださいね。