家づくりプランナーの蔭山です。
間取りにも流行りがあります。
最近は共働きのご家庭が増え、
家事を時短して家族の時間を増やし
たいと思うご夫婦が多かったり、
また必要最小限の持ち物でシンプルに
暮らしたい、家もコンパクトで十分と
考える方が増えてきたと思います。
家族の暮らし方の変化とともに、
間取りも常に変化してきました。
特にこの10年ほどで大きく
変わったなぁと思うのが、廊下です。
ここ数年で廊下のない家が一気に
増えたと感じます。
私も現在住んでいる家はまったく
廊下がありません。
私にとっては廊下のない家は、
デメリットよりもメリットの方が多く、
とても快適に住んでいるので、
実際のご提案でも廊下のない家、
(又は廊下の少ない家)を
おすすめすることが多いです。
では、廊下がない家のメリットって
何でしょうか?少し考えてみたいと
思います。
・廊下がない分、お部屋が広くとれ
有効活用ができる。
・動線が短くなりやすいので、
家事の時短につながる
・面積があまり大きくない
コンパクトな家が実現できる
・間仕切りや建具が少なくなり
コスト削減になりやすい
など、一番のメリットは家の中が
最大限に活用できる事でしょうか。
逆にデメリットは…
・生活音やにおいが気になる。
トイレの位置に悩む。
・プライバシーの確保が難しい。
・動線が交差しやすくなる。
ママの家事動線とお子さんや
ご主人の生活動線が交わることも。
においに関しては、
換気設備もどんどん進歩していますし、
気密がとれた家であれば計画的な換気が
されますので、においがこもることは
ありません。
また廊下がない間取りはお部屋が広く、
間仕切りが少なくリビング階段になって
いることが多いので、冷暖房の効率が
下がり光熱費が上がってしまうことを
心配される方もいるかもしれません。
こちらも気密と断熱性能が一定以上
とれていれば、光熱費もあまり変わらず
どこに居ても快適に過ごすことができます。
(こちらの話はまた改めて・・・。)
このようなデメリットは間取りの工夫や
設備で解決できることも結構ありますので、
私が冒頭に述べたデメリットより
メリットの方が多く感じる理由です。
次に廊下のない間取りのポイントを
見ていきましょう。ポイントは3つです。
①玄関とLDKまでの距離を短くする
この距離が短い方がムダな廊下が
当然少なくなります。廊下をLDK
の一部として取り込むことができ
れば、広いLDKにするも可能になり
ますし、水回りも隣接させれば
家事動線も短くなります。
LDK→廊下→洗面所ではなく、
LDK→洗面所というわけです。
【よくある廊下の間取り】
【廊下のない間取り】
②階段の位置
良い間取り、悪い間取りを見分ける場合
にも階段はとても重要で、玄関から階段
が遠いと通路が長くなってしまいます。
また階段は2階の間取りにも影響して
くるので、1階の間取りを重視すると
2階の廊下は長くなってしまうケース
もありますので、1.2階それぞれの
バランスがとれる位置に設けることが
重要になってきます。
③通路以外の機能を持たせる
最後に廊下をただ通るだけの用途
ではなく、他の機能としても使える
スペースとしてあげることです。
例えば、室内物干しスペースや書斎
コーナーまたセカンドリビングなど
アイディア次第で通路だけでない
空間が生まれます。
【廊下を他の機能を持たせた間取り】
廊下のある家が決してダメという
わけではありません。
生活スタイルや家族構成によって
廊下があった方がいい場合も、
もちろんあると思います。
しかし、ただ通るだけの廊下は
何だかもったいないので、
今回のお話を意識して間取りを
考えるだけでも、無駄なスペースが
ない使い勝手のいい間取りになるはずです。
ぜひ参考にしてみてください。
廊下のない間取りを見たい方は、
ぜひモデルハウスへご来場ください。