・弊社の窓は、トリプルサッシなので快適ですよ。
・弊社の窓は樹脂サッシですので安心です。
・弊社は窓も自社工場で作るくらい窓の性能にはこだわっています。
高気密・高断熱住宅を検討、見学された
方なら一度は上記のフレーズを聞いた
ことがあると思います。
私もよく窓についてはお話しさせて
頂きますし、実際に同じような事も言っています。
もちろん窓の性能は大事ですし、
窓にお金をたくさんかけれるので
あれば性能が一番高いものをお勧め致します。
しかし性能が高いと言われている
樹脂トリプルサッシの断熱性能は
高性能グラスウール16K品で例えると、
厚み38.4mm程しかありません。
アルミ樹脂複合サッシペアガラスに
関しては、16.1mmまで下がります。
詳しくはこちらで
『トリプルサッシを過信しないほうがいい』
壁の断熱材が105mmの厚さですので、
窓を設置すれば樹脂トリプルサッシを
使用しても、63%程、部分的に
断熱性能が落ちているという事になります。
しかし、『性能が高い窓なので大丈夫です』
と言って、大きな窓をたくさんつけて
部屋も明るいし風通しがいいですと
提案する会社がまだまだ多くありますので、ご注意下さい。
また、窓の計画をするにあたり
最低おさえないといけないポイントを
お伝え致しますので、
是非今後の参考にして頂ければと思います。
1.南面は構造計算上許す限り大きくとる
南面は、冬の日射取得を考えなるべく
大きくとることをお勧め致します。
しかし、夏しっかり日射遮蔽ができる
ように、庇やアウターシェード等の
検討が必須です。
2.東西北面の窓はできる限り小さくする
熱の観点から損失が大きいこの3面に
関しては、なるべく小さな窓を設置する。
各部屋2方向通風を確保し、
1つの窓は0.5㎡以内の物を選択する。
(*立地条件による)
3.窓を設置する方角でガラスの種類を変える
南面には断熱LOW-Eガラス、
東西北面には遮熱LOW-Eガラスを
基本とし、方角や立地条件で変わる
窓の役割に応じて使い分ける
4.天窓の設置は最終手段
日射遮蔽が困難で、雨漏れリスクの高い
天窓はなるべく使わないほうが良い。
どうしても必要な場合は、
止水工事を強化し設置は北面中央部1箇所に抑える。
5.南面以外は引き違い戸をなるべく使わない
気密の観点から南面の大窓以外、
引き戸系の窓は極力少なくし、開き系の窓を使用する
6.ルーバー窓・通風勝手口ドアはなるべく使わない
これも気密の観点からですが
気密測定をすればわかりますが、
この2つの窓で気密を取るのは
今のところかなり難しいので、
なるべく採用しないほうが良い。