モリシタ・アット・ホームでは、
小屋裏エアコン1台で1年中快適に過ごして頂ける家を
お勧めしています。
と言っても26畳用や29畳用のエアコンを
フル稼働させて全館空調をする訳ではありません。
私たちが、お勧めしているのは
『14畳用のエアコン一台で全館空調できる家』です
例えば、29畳用のエアコンと14畳用では
定価で23万円程違います。もちろん電気料金も違うでしょう。
なるべく初期費用とランニングコストを抑えて、
1年中快適に過ごせる家でストレスなく生活して頂きたいのです。
そこで重要になってくるのが、家の必要暖房能力の計算! です。
言い変えると、建てようとする家全体の暖房負荷を計算し、
14畳用のエアコンでも快適に暮らして頂けるかを確かめる事です。
暖房負荷とは、暖房を一切使用せず内部発熱もない状態で
室温が16℃を保てる家だとします。
その家を24℃にする為につぎ込む暖房エネルギーの事。
すなわち、投入しなければいけない
暖房エネルギーの事を暖房負荷といいます。
では、これからご提案するU様の間取りで
暖房負荷の計算をしていきたいと思います。
まず、この計算式をご覧ください。
出典元:松尾和也|ホントは安いエコハウス
これは弊社が設計や技術的な指導をお願いしています
松尾設計室の松尾和也先生から教えて頂いた計算式で、
弊社はこの計算式で、必要暖房能力を計算しています。
U様邸 : Q値 1.7 W/m2・K (間取り・仕様より計算)
C値 0.6 cm2/m2 (弊社平均 C値 0.4~0.6 cm2/m2)
面積 112.83 m2 (今回は家全体の計算です)
設定室温 24℃ (寒がりの人でも温かいと感じる温度)
年間最低気温 -2.1℃(2019年の最低気温 1月10日)
上記の条件で、計算すると
(1.7+(0.6/10))×112.83×(24-(-2.1)) = 5182.9W
U様邸の必要暖房能力は 5.2KW になります。
今回、採用するエアコンは三菱のJXVシリーズの14畳用ですので、
暖房の定格能力、5.0KW、最大暖房能力に関しては
9.9KWありますので、機種の選定としては、
問題ないことがわかります。
ここからが今回一番お伝えしたいことなのですが、
エアコン1台で全館空調をしている会社が増えていますが、
暖房負荷の計算をしている会社(担当者)は多くありません。
皆様が『エアコン1台で全館空調ができる家』を
検討されるときは、必ず計算をしてくれる会社を選ぶことをお勧め致します。
*『エアコン1台で全館空調』するためには
他にも様々な条件があり、すべての条件を満たすことで、
1年中快適に暮らせる家になります。
必要暖房能力以上のエアコンを使用すれば大丈夫
という事ではございませんのでくれぐれもご注意下さい。