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タンクレストイレのメリット・デメリット

今日のテーマはトイレです。
今トイレにはいろんな種類がありますよね。最近人気のものはタンクレスタイプになります。これのメリット・デメリットについて解説をしていきたいと思います。

実は僕の家も去年の暮れに トイレの改修をしました。25年ぶり新しくなりました。
以前のものはタンク付きトイレで、何に変えるか妻にカタログを見せたところ「タンクレスがいい」と即決でしたので、タンクレスのものになりました。なので今回は、僕なりに使ってみて感じたことも含めて話をしたいと思います。

僕のスケッチを見てください。

トイレって、大きく2つの種類がありますよね。タンクがあるのとタンクがないもの(タンクレストイレ)です。

タンクがあるのは、便器の部分の後ろにタンクがあるもの。今だと一体型に見えるデザインが多いですね。
タンクレスだと、便器の部分のタンクがなくなるのでスッキリ収まってる感じなります。タンク付きのものと比べて、トイレ空間が広くなります。どれぐらい広くなるかと言うと10cm前後。数字を聞くと「意外とそれしか変わらないんですか?」と驚く人が多いですが、実際に使ってみるとけっこう違う数値になります。

このトイレ空間が広くなるというのがタンクレストイレの代表的なメリットです。
他にもメリットを挙げると見た目がかっこいいんですよね。タンクがあると野暮ったく感じます。併せて、このタンクがあると繋ぎ目が多いので掃除がしずらいという声がありました。

最近のトイレメーカーから出てるタンクレストイレはシームレスなデザインが多いです。各社競争している部分になるので、掃除がしやすくなっています。裏側の見えにくい部分も小さくなっているので、よりラクに掃除できると思います。

あとは節水機能が備わっています。
ただ、この節水機能は、少し気を付けてほしいことがあります。というのは、この頃、節水型のトイレって多くなったので、子どもがトイレットペーパーをいっぱい使ったりすると1回で流しきれないことがあるんですね。

タンクタイプだと1回流したら、2回目のマスまで水が溜まるまでに時間が掛かります。一方でタンクレストイレだと連続で水が流せます。
デパートのトイレにある“フラッシュバブル”というものがあります。ガッと押したらジャーっと流れるやつですね。あれは電磁弁を使っていて、タンクレストイレにも、そういった機能が備わっています。
すべての人にとってメリットになるかはわかりませんが、これも1つ挙げておきます。

ここまで挙げたことが、がみなさんがよく言われるタンクレストイレのメリットかなと思います。

話は変わってデメリットも話しておきます。
タンクありのデメリットは、上部に手洗いがついているところです。
これはその場で手を洗えるからメリットになるかもしれませんが、小さい子どもやお年寄りだと距離があって手が洗いにくいんですね。
僕も小さい頃そうでした。あと僕が思うのは、小さい男の子って、この手洗いで絶対手を洗ってないとも思います。でも最近はコロナの影響で、手を綺麗に洗うことが今まで以上に重要になっていますよね。

お母さんの立場になると、子どもにもちゃんと手を洗ってもらいたいから、最近だと「ここに手洗い場あっても使いづらいかも」とか「無理して洗うと水が飛び散って掃除が大変」といった気持ちがあると思います。なので、トイレ上部に手洗い場があることは、時代の流れでメリットをからデメリットに変わりつつあるんですね。

なので、この話の延長でいくとタンクレストイレには、手洗い場を別で作る必要性が出てきます。そうすると手洗い場というのは、トイレ空間内に小さいのを付けるとしても、器具と給排水の設備工事で10万円くらい掛かるんですね。これもデメリットになります。
離れて大きいのを付けたらもっとですけど

またタンクレスは機械物なので停電の時には使いにくいです。
タンクありは水道の圧力で溜めてジャーっと流すから別に電気は関係ないです。水道が止まらない限りはずっと使えます。

タンクレスは停電したらモーター・ポンプが動かなくなるので使いにくいです。もちろん手動でもできる仕様になっていますが、カバーを外していろいろ作業して…ということが必要なので、子どもは「これどうしたらいいの?」となってしまうと思います。
電気が止まるときも、トイレに入っているときも、どちらも緊急時であたふたしてますから、そういった手間がかかるというのはデメリットじゃないかと思います。

もしタンクレストイレを使うのであれば、乾電池タイプの電磁弁制御というのがあります。これは乾電池なので、電池が切れない限りは電磁弁が動いて水が流れます。

なので、これからトイレを検討する方は、そういったところをチェックして選んだり、乾電池を用意しておくのもいいかなと思います。

あとタンクレストイレは、水道の水圧が低いところには設置ができないケースがあります。
例えばモリシタがある姫路周辺になると、2階部分は水道の圧力を利用して水を上げるようになっています。1階より水圧が下がるので、2階にはタンクレストイレを設置するのはNGです、という規定がありました。

最近はそれを解決するための低水圧タイプというものが登場しました。パワードライブというような商品名で出ているはずです。機械の力で無理やり水を送るんですね。ただ、これも値段が10万円ぐらい上がります。

なので 2階にもタンクレストイレを設置できないことはないですが、低水圧タイプ対応型にするとプラスαでお金がかかっちゃうのでデメリットになるかなと思います。

今の話と重なりますが、タンクレストイレは低水圧タイプでなくても、タンク付きのものと比べたらイニシャルコストが高いのもデメリットです。
安いもので10万円、高機能タイプだと25万円ぐらいします。仮に1階と2階で1個ずつ設置したら50万円掛かりますよね。まぁまぁの値段になります。高いと言えば高いですよね。

また、タンクレストイレは機械物です。低水圧タイプになるとポンプで水を送るので、機械がたくさん付いています。
昔の車と今の車みたいな感じで、電装部品が多いから故障も頻度あるし、故障のたびに交換することになると修理費も高くつきます。イニシャルコストも高いしランニングコストも高いという傾向があります。

ここまでデメリットの話をしたので「タンクレストイレは高嶺の花かな」と思った方もいらっしゃると思います。でも僕はこの歳になってタンクレスにして、良かったなぁと思うことがあります。それをメリットとして最後に説明しておきます

最後のメリットは、トイレの便座付近がぼんやり光るということです。

若い人は、この話を聞いて「それがなに?」と思ったかもしれません。

僕は来年60歳で、おじいちゃんと言われるような年齢になっています。この歳になって、かつ、よくお酒を飲む身からすると、夜中に目が覚めてトイレに行くことが増えてきました。
その時に、眠い状態でどういう心理が働くかと言うと、トイレの照明をつけたくないんですよ。なんでかわかります?

電気をつけたら眩しくて目が冴えてしまいます。トイレを済ませた後はさっさと寝たいんですよね。で、時々やってしまうんですが、トイレの照明をつけずに用を足すと、翌朝、開口一番に妻に怒られます。なぜかと言ったらまともにおしっこが便器に入ってないのと、周りに飛び散っているからです。ごめんなさい。

目は冴えたくないし、朝、妻にも怒られたくないということになると、トイレがぼんやり光るのは的がはっきりするので良いんです。もちろん座って済ませればいい話なんですが、僕は昔の男なので立ち小便がしたいんですね。こういった背景があって、トイレが光るというのは意外といいなと思いました。

タンク付きのトイレで手洗いするのも同じで、トイレには飛び散り汚れ問題というのがあって、毎日の生活で結構なストレスになります。

なのでイニシャルコストが10万円高くても、そのトイレを20年間使うとしたら、10万円÷20年÷12ヵ月で「そんなに高くない」となるかもしれません。この歳に金額でストレスが軽減されると考えたら、むしろタンクレスを選ぶほうがいいですよね。

僕の歳になると速やかにトイレが済ませられて、速やかに寝れるというのは、睡眠の質に関わってきます。おおげさに聞こえるかもしれませんが、歳を取ってきたら、睡眠の質とかがいかに重要か実感していただけるはずです。

若い人が「かっこいい」という理由でタンクレストイレを選ぶケースもありますが、その裏側にはこういったメリットもあることを知っていただければと思います。その上でタンクレストイレを選ぶかどうかを考えてみてほしいです。

僕が最後に話したメリットは、足元がボンヤリ明るくなる照明ををつけたら、もっと安く実現できるかもしれません。ここまで熱く語らなくてもいい話な気もしますが、せっかくなので話してみました。

今回の動画を見た上でトイレを選んでいただくと、満足度の高い家づくりにつながると思います。ぜひ参考にしてみてください。

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