使いやすくなるキッチンを解説します
今日のテーマは
使いやすいキッチンに
ついてです。
間取りであったり
配置の考え方を
解説していきます。
まず初めに
「そもそもキッチンは
何をするところ?」
という質問をしたいと
思います。
ズバリ、
調理をする場所ですよね。
そうすると
使いやすいキッチンを
実現するには、
いつもの行動手順を
振り返る必要があります。
この行動手順は
大体4つの
ステップがあります。
まず1つが「食品の保管」。
買い物したら、
冷蔵庫やパントリーに
食材を保管しますよね。
調理する時は
食材の取り出し出したり
包装紙をはがす作業も
出てきます。
そしたら
2つ目の「洗う」が
出てきます。
なので、
冷蔵庫・パントリーから
シンクへ移動します。
3つ目が「調理」。
ここでは
まな板を置いて、
食材を切ったり
すりつぶしたりする
作業を指します。
4つ目が「加熱」。
コンロでする作業ですね。
サラダみたいな
料理もありますけど、
多くの場合は
切った食材を
焼いたり、煮たりしますよね。
この4つが
キッチンでする
作業の流れになります。
なので、
使いやすいキッチンは
この流れに沿って
必要なものを
配置することになります。
一番ポピュラーなものが
こういう形です。
こちらが壁になった
I型キッチンですね。
特に僕が解説しなくても
分かっている方
いらっしゃると
思いますが、
時々、
そうでないケースが
あるので
念の為
確認して
おきましょう。
先程の流れに沿って
お話すると、
冷蔵庫とパントリー、
シンクがあって
調理スペースと
コンロがあります。
使いやすいキッチンは
これらがあれば
OKというものでは
ありません。
まずは、
仕分け作業をする
スペースに
注目してください。
仕分けの時は
必ずゴミが出ます。
お肉が入ってた
白いトレーとか
ラップ、袋も
ありますよね。
ゴミを分別する
必要もあるので、
どこかに
ゴミ箱があるといいです。
僕がおすすめなのは
AかCです。
仕分けする場所の
一番近くにあるのが
合理的ですよね。
もしくは
シンクの下に
持ってくるプランも
いいと思います。
こういうところに
ゴミ箱があると
ゴミの処理がラクですし、
キッチンも
スッキリします。
昔、
キッチンシューター
というものが
流行りました。
生ゴミをポイッて
入れられるところですね。
これも可能な方は
つくっておくと便利です。
今お伝えしたようなことを
取り入れると
キッチンが
非常に
使いやすくなります。
ここからは
実際に
相談された内容ですが、
ある方から
「冷蔵庫は
コンロの近くに
あるのがいい」と
言われたことが
あります。
どうしてかな?と思って
話を聞くと
調理中に
いろいろな調味料を
使いたい
ということでした。
普段は冷蔵庫に
しまってあるので、
すぐ取り出せるように
したいと。
その人の好みなので
最終的には
ご自身の好きな形に
するのがいいと
思いますが。
冷蔵庫とコンロを
近くにする場合、
気を付けてほしいことが
あります。
コンロまわりと
冷蔵庫まわりで
動線が錯綜するんですね。
なので、
火を使ってる時に
子どもが
「麦茶飲みたい」とかね
「プリン食べたい」となって
近くに来てしまう。
特に
小さなお子さんが
いらっしゃる
ご家族は
注意してください。
こんなケースも
ありました。
冷蔵庫を奥にして、
シンクをこちら側にする。
でもコンロは
ここがいい、
という間取りです。
その奥さんね
素敵な考え方の人で、
「みんなに
できたての料理を
食べてほしいから
この配置がいいんです」
と、おっしゃって
いました。
でもですね、
先程と同じで、この形も
お子さんの動きと
ぶつかりやすくて
危ない部分があります。
アツアツの料理を
テーブルに移すときに
子どもがお茶を取りに
冷蔵庫に来ることが
ありますからね。
なので、この位置に
シンクをつくるなら
回遊型にしましょう。
冷蔵庫というのは
キッチンの中で
人気者の存在なんですね。
調理する人
だけじゃなくて、
家族全員が
使うものなので、
一般的には
ダイニングとか
リビングから
ダイレクトに行ける場所に
配置するのが基本と
思っています。
自分の好みに合わせて
調整するのもいいですが、
まずは、
この流れと配置を
基本にしてください。
ときどき
好みを優先しすぎて
セオリーから
あまりにも離れてしまうと
リスクが出てくるので
気を付けてください。
これまでのお客様で、
好みもあったけど
思い切って
セオリー通りにつくったら
使いやすくて正解だった、
というケースが
たくさんあります。
こうした方は、
アパートとかハイツの
狭いキッチンが
イメージのベースに
なっていることが
多いです。
一戸建てになると
キッチンのスペースも
広くなるので、
使い勝手が良くなります。
なので、まずは
今回お伝えした
基本を知っていただいて
キッチンづくりに
取り組んでみてください。