家電が機能する設計ポイント
今回は
家電について
お話をします。
間取りや外観の
デザインの打ち合わせは
すごく盛り上がります。
家づくりの中でも
すごく楽しい瞬間なので
ぜひ楽しんでください。
間取りが大体決まると、
お施主様と家具の配置に
ついて話をします。
家具リストをつくって、
持っている家電や
これから買う予定の家電を
出していただきます。
そのリストを見ながら、
寸法を測って配置を
していきます。
そうすると
雰囲気が出てきて、
いい感じに進んでいきます。
ただ最近は、
この打ち合わせや
竣工間際で見落としがちに
なることがありました。
それが家電の存在です。
家電の中でも、
特に見落としがちな
家電をピックアップして
いきたいと思います。
冷蔵庫や洗濯機、
テレビなど大きな家電は
忘れることは
ほぼありません。
冷蔵庫や洗濯機は
位置も決まっているし、
テレビも映り込みを考えて
配置します。
ただこの3つだけを決めて
終わりということが多いです。
私の視点から、
忘れがちになる
家電を解説します。
まずは加湿器です。
冬は空気が乾燥するので、
健康的に、快適に暮らそうと
思うと加湿器があった方が
いいです。
加湿器には
スチーム式や超音波式など
いろんなタイプがありますが、
僕がおすすめするのは
気化式と言われている物です。
気化式の加湿器は
結構大きいので、
置くところに
制限が出てきます。
それでも気化式の加湿器を
なぜ勧めるのかと言うと、
吹き抜け空間や階段空間を
上手に使えば、これ1台で
家全体をほどよく加湿する
ことが可能だからです。
加湿器は水を入れないと
使えません。
何個も買って
色んなところに置くと、
2階に上がったり
1階に降りたりしないと
いけなくて面倒に
なってきます。
何台もあると
掃除も負担になります。
なので大きな気化式を
1台だけ買うのが
一番良いと思います。
家が完成してから
買おうと思っても、
置き場所に困るので
最初に考えないと
いけません。
加湿器は
水を入れる場所が
近くにないと不便です。
なので加湿器の場所を
考える時は水道の場所も
セットで考えてください。
それから注ぐ時に
洗面ユニットだと
タンクが入りきらない
ということもよく
あります。
ホースが伸びる蛇口とか、
水栓の高さを検討するとか、
そういうことも重要です。
ぜひ覚えておいてください。
次に
ガスファンヒーターや
石油ヒーターを使うお家は
この置き場所を
考えないといけません。
冬以外は使わないので
つい忘れがちになりますが、
場所を取るので置き場所は
考えておいてください。
ただガスファンヒーターや
石油ヒーターは家の空気を
汚すのでおすすめはしません。
できれば冬もエアコンを
使ってほしいです。
次は除湿機です。
最近の除湿機は
安くて性能も良くて、
これから家づくりには
必需品なると思います。
この除湿機も
加湿器と同じく大きいので、
置き場所を考えておく
必要があります。
一般的にはエアコンで
除湿すればいいと
言われていますが、
最近のエアコンは
高性能になりすぎて
温度を最適化することに
特化しすぎています。
除湿が十分に
できていないのに
止まってしまいます。
一年で一番湿気が多い
夏の時期に除湿機を
一台回すだけで
家の中がカラッとします。
リビングに除湿機を
置かれる場合は最初に
置き場所を考えておいて
ください。
そして除湿機は
排水のことを考えます。
結構大きなタンクでも
水がすぐに溜まります。
大きな除湿機は
ドレーンが付いているので、
リビングに排水用の穴を
つくるのも良いです。
水をいちいち
捨てに行かなくて
済むのでラクです。
置き場所が決まれば、
おのずと排水の場所も
決まります。
合わせて夏場は扇風機や
サーキュレーターも
使います。
これらも置き場所に
困ると思います。
置き場所に困らなくても、
オフシーズンの間には
どこにしまっておくか、
という問題はあります。
格納場所という面では
事前に考えておいた方が
家がすっきりします。
元気な男の子は
体温も高くて活発なので、
クーラーをかけていても
風をほしがる時があります。
扇風機は個数がいるので、
意外と置き場所に関しては
侮れません。
最後に空気清浄機です。
最近はコロナのこともあって
プラズマなんとかみたいに
大型化しています。
空気清浄機の置き場所も
電源やドレーンも含めて
考えておかれると家の中が
非常にすっきりします。
今挙げた3つは、
エアコンの設置場所を
考えるときと同じ位の
エネルギーで考えるのが
いいと思います。
部屋の快適さにつながるし、
健康にもすごく貢献します。
経済面も含めて心の豊かさに
関わることなので、
大事にしてください。
最後に家事も
重要だと思っています。
最近はお掃除ロボットの
性能が良くなっています。
ただこれも充電中は
場所を取ります。
お掃除ロボットの置き場所は、
収納の下や階段下など
設置できる場所が
いっぱいあります。
同時にコンセントも
忘れないでくださいね。
お掃除ロボット以外に
充電式の掃除機も評価が
高いです。
これから掃除機は
コードレスを使うのが
主流になると思います。
そうすると
掃除機を置く場所は
お掃除ロボットと同じで
充電する場所が必要です。
ざっくり
掃除置き場ではなく、
電源の位置まで
決めておかないと
あとで非常に
使いにくくなります。
これも
忘れないでください。
キッチンも
これくらいのスペースで、
という乱暴な計画では
いけません。
ポットやコーヒーメーカー、
オーブントースターや
炊飯器、レンジなど、
こういう家電は
置きっぱなしにしておく
家電です。
だから冷蔵庫と
同じような気持ちで
置き場所を決めてください。
炊飯器は水蒸気が出るので、
水蒸気が当たる部分は
水蒸気に強い素材に
しておかないといけません。
なので
炊飯器やポットも
置き場所を吟味する
必要があると思います。
それから
ホットプレートや
電気の鍋も頻繁に使う人が
多いと思います。
これらの置き場所も
家具の配置の延長で
決めておかれると
キッチンが非常に
すっきりします。
あとはドライヤーや
電動歯ブラシの
置き場所ですね。
ドライヤーを使うために
電源コンセントはどなたも
付けますが、電動歯ブラシも
充電器と一緒に置くので
コンセントが必要です。
電気シェーバーも同じで、
一度置いたら基本的に
動かさないです。
たいていはコンセントが
足りないので、
タコ足配線にして
サニタリーが雑然とします。
これらのことも
ぜひ考えてみてください。
家づくりで
家具の配置の話が
出てきたら、
今回の動画を
思い出してください。