トリプルサッシを過信しないほうがいい
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今回のテーマは
トリプルサッシを
過信しない、です。
最近、
高性能を売りにしている
パワービルダーさんが
たくさん家を建てられて
いますよね。
その現場をちょっと
見させていただくと、
トリプルサッシを
過信しているなと
思うことがよくあります。
トリプルサッシは
確かに高性能です。
他のサッシと
ちょっと比較すると、
一番ポピュラーなのが
アルミのペアガラスで
できている窓です。
そして最も多いのが
アルミと樹脂の複合、
外側がアルミで中が樹脂で
窓がペアガラスです。
そして当社がおすすめする、
全て樹脂でできていて、
窓がペアガラスのものです。
そして今回、
僕が話している枠が全部
樹脂でできていて、
しかも窓ガラスが
3枚(トリプル)に
なっている窓です。
一般的に窓の性能は
熱貫流率、U値という
値で表現されていることが
多いです。
それぞれ、
トリプル:1.0
樹脂ダブル:1.7
アルミ複合樹脂ダブル:2.4
アルミダブル:4.6
と言われています。
値が小さくなればなるほど
高性能ということです。
ただこれで確かに
高性能ですねとわかる人は
少ないと思います。
もう少し実感できる
言い方に変えると、
熱抵抗値(R値)で
読み替えることができます。
公式があって、
R値=1/U値
で表すことができます。
これは熱にどれだけ
抵抗するか、断熱の強さを
表す単位になります。
そうするとR値は
トリプル:1.0
樹脂ダブル:0.59
アルミ複合樹脂ダブル:0.42
アルミダブル:0.22
となります。
これは数字が大きい方が
性能が高いという意味なので、
トリプルはすごく良いという
ことになります。
ただこれは窓だけの
比較で言えばすごいのですが、
家には壁や屋根がありますよね。
壁は例えば
グラスウールという
ポピュラーな断熱材で言うと、
グラスウール10cmと
アルミダブルを比較したら、
僅か8.4mmしかありません。
だからそれがどれだけ
寒いかというのが
わかりますよね。
一般的によく使われる
アルミ樹脂複合で
ペアガラスは倍ぐらいの
性能になりますが、それでも
16.1mmしかありません。
16.1mmって、
夏布団みたいなものです。
タオルケットの厚いやつ
みたいな感じです。
でもこれが樹脂ダブルだと
22.6mmになるので、
ちょっとしっかりしてくる
感じですね。
これがトリプルになると
38mmぐらいになるので、
窓の比較では差が出ますが、
10cmの壁と比べると
わずか4cm弱になります。
だから大きい面積の窓だと
弱点に変わりはありません。
大手ハウスメーカーさんや
高性能を売ってる会社さんの
設計は、営業の人が設計を
やることが多いので、
6畳の部屋だったら
風通しを良くするために
2か所ぐらい窓を付けることが
多いんですよね。
そうすると、
いかにトリプルと言えど、
南以外の面に大きい窓が
付いちゃったら、そこから
熱が出入りしてしまいます。
これが西側の窓なら、
夏は西日が入ってきます。
薄い所に焼けこむので、
トリプルといえども
万能ではないので、
壁に比べれば薄い断熱に
なりますから、やっぱり
すごくロスになるわけです。
なので最低でも
樹脂のダブルのものを使って、
南面にはしっかり大きな窓を
取る。東と西と北は
小さな窓にしてください。
その窓の切り方にする方が、
トリプルを選ぶよりは
ずっと良いですし、
値段も安くなります。
なのでうちはトリプルだから
大丈夫だと適当な間取りや
窓の切り方の提案を受けるのは
かなり危険です。
ぜひご注意ください。